第2話 綺麗と残酷

((おーい…ねぇ、聞こえてる〜?))


かすかに聞こえる声…

だんだん大きくなり、目が覚めるアオリ。

そこには目がツリ目で綺麗な顔立ちで黒髪の女性がいた。


「やっと目ざめた、おはよう、アオリ」


女性は手を差し伸べた。


「もうみなさん集まってますよ。あなたも行きなさい」


アオリはわけもわからず女性が指差す列に行く。


「こ〜んに〜ちわ〜!」


「…」


あたりはシーンとしていた。


「聞こえないぞ〜、こ〜んに〜ちわ〜!」


「こんにちわ…」


7人の角が小さい鬼が集まった列の先頭には両サイドにメッシュの紫に、白い髪、垂れ目で可愛い男の人だった。自分と同じく童顔だ。


「今日、地獄ツアー鬼編の代表を務める私、『セン』でございます!

そしてこちらは…」


と、センが指差した場所には先ほどの女性がいた。


「ムツメです。みなさんが逃げないように見張りますねっ。」


(怖いこと言うなぁ…)と思いながらセンが誘導していく。

まぁ、ここは省略しよう。長いので。(作者の本音)


最後に、紹介されたのは『鬼都姫(おにとめ)町』だった。


「ここは鬼都姫町です!地獄と天国のはざま ちょっと地獄寄りなんだけど… こちらは、鬼の強者たちが集う武蔵…今は東京か…そう!東京です!まぁ、建物はまだ江戸時代っぽいけど…でねでね!ここがこう…」


センが説明している時、アオリが気づいた。

そう、7人いた角の小さな鬼たちが1人減っていたのだ。


アオリはムツメに

「1人いないです…」


ムツメは笑顔で答えた。


「大丈夫、後ろを見てごらん」



「俺はこんなとこに入れねぇ!!天国で暮らすんだ一生!!」


角が小さい男性は叫んでいた。

天国の階段が見えてきた時、その背後に槍が飛んできて、その男性の胸を貫通した。

倒れ込んだ男性の胸ぐらを掴み、こちらに近づいてきた金髪のキリッとした少し着物のはだけた男性は言った。


「みんなも、勝手に逃げたりしたらこうなるからねっ」


金髪の男性は少し間を空けて


「あ、俺『キル』!紅の鬼!じゃあね!」


と、倒れ込んだ男性を引きずりながら行った。


「色々めんどくさくなったね〜ムツメちゃん…

 まぁいいや!じゃあ次はコロシアムでどこのグループに入るか決めよっか!」


と言って、アオリ達はコロシアムに向かった。






あとがき

閲覧ありがとうございました。作者です。

今回はムツメとキルとセンが出てきましたね。

個人的に作者はキルが好きです。

では今回はこの辺で…


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@Syunto_01_18

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