11-2

雀「おい、みんな朝やで~」


S.A.「(寝ぼけて)う、う~ん。あ~(あくび)、朝?」


こおろぎ「お早うございます」


雀「相変わらず寝起きがいいな、お前は」


こおろぎ「はい」


雀「丼、起きろ!ほら、起きろ~」


『ドーン』


雀、丼に体当たりをぶちかます。しかし、丼はまだ寝てる。


灰かぶりも起き、丼を起こそうとする。


灰かぶり「丼、起きて…」


しかし、それでも丼は寝てる。


S.A.は灰かぶりに耳打ちした。


S.A.「ちょっとシンデレラちゃん、どいて。私がやってみるから」


S.A.、丼の耳元に寄り大声で


S.A.「丼! ゴハンよ~!!!」


丼、飛び起きて、「ゴハンでありんすか…?」


S.A.「やっぱり……」


雀「さすが…こいつ、食い意地張ってると思うとったけどここまでとは…」



一行は、朝食を済ませた。



雀「ここでちょっと待っといて」


雀は、そう言うと一人?で外に出ていった。


しばらくして戻ってくると、こう言った。


雀「ここで1時間ほど待っとって…」


S.A.「何かあるの?」


雀「まぁ、見てのお楽しみや」


そして1時間ほど後


バサバサバサッ、っという鳥の羽音がした。


雀「おっ、来たな」


S.A.「誰よ?」


雀に追いてS.A.達も外へ出た。


S.A.「あっ!」


そこには、いつかのアホウドリのアルの姿が。


S.A.「また、こいつで、どっか行くの?」


雀「そや」


雀「じゃ、アル、後はよろしう」


アル「ほんじゃ、行くぜ」


雀、丼に向かって、


雀「はよ、嬢ちゃんとシンデレラを抱いて!」


丼「わかったでありんす」


S.A.「ちょっ…ちょっと今度はどこ行くのよ?」


雀「来たとこへ帰るんやろ…」


S.A.「東京へ戻るの?」


雀「そうや。近衛兵(アイツら)も、もういなくなったやろし…」


S.A.「(少し嬉しそうに)そ、そうなの…」


雀「じゃあ、頼むわ、アル!」


アル「せーの…」


バシッ


アル「ヤッホー」


丼たち1人と2匹は、空の彼方へ消えた。


こおろぎ「私達も、またですか?」


雀「しゃあないやろ…羽ないし、俺がお前ら乗せられるわけないんやから…」


こおろぎ「(納得できない感じで)はぁ~(とため息をついた)」


R「…」


アル「ほな」


バシッ、バシッ


アル「ヤッホー」


こおろぎとRも遥か東の彼方へ


雀「済まんな、また来てもらって」


アル「いいって事よ。ほんじゃな…ヤッホー」


バタバタ…


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る