7-4

S.A.「あらっ!そうなの?……。ところで、何でシンデレラなの?」


丼「それはでありんすね。シンデレラの毛の色が全身、灰をかぶったように綺麗な灰色である事と、童話のシンデレラに似た境遇であった事と、童話のシンデレラのように可愛いからでありんす」


S.A.「へぇー、なるほどね」と半分冷めた口調で言った。


R「では、このドアをとりあえず閉めるでR」


と言うが早いかRはドアを一撫でするとドアは腰の高さ程に低くなり、それを手で掴むと腹のポケットにドアの先端を突っ込んだ。


すると、ドアはそのままRのポケットに全部入ってしまった。


R「さて、これから何処にいくのでR?」


灰かぶり「しばらく、私達を泊めて頂けませんか?」とS.A.に向かって言った。


S.A.は少し考えて、「分かったわ。乗り掛かった船だし…。でも悪いけど解説ネコさん、貴方には丼と同じところにでも泊まってもらうわ。私、人間以外の(特に化け物の)男と一緒に暮らす気はないの!」


灰かぶり「R、大丈夫?」


R「承知したのでR。丼が寝られる所なら、OKでR」


雀「アイツ、丼が寝てるとこ知ったら驚くやろな~。何しろ城の中じゃずっとフカフカのベッドで毎日寝とったんやからな~」


R「雀、何か言ったでRか?」


雀「いや、何も言うとらんよ」


丼「久々に、ゆっくり話が出来て嬉しいでありんす」


灰かぶり「私もです、丼」


S.A.「あぁ、安請け合いしちゃったけど、これで本当に良かったのかしら………?」


第8話に続く

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