5-3
雀「そうかぁ……どうするんや、戦国!」
S.A.「戦国?」
雀「『信長秀吉家康』って長すぎるやろ。まどろっこしくて……」
雀「で、どうするんや、戦国!」
戦国(三つの首がハモって)「S.A.さんの言う通りにしてみます」
そういうと、来た道を引き返してトボトボと歩いて行く。
その背中にホトトギスが飛んで行って留まる。
S.A.「あんた達、ガンバリなさいよー!」
丼「そうでありんすーー!」
雀「適当にがんばりやぁ」
こおろぎ「御多幸をお祈り申し上げます!」
雀「その言い方、なんや。暗いなぁ」
S.A.「さぁ帰るわよ!」
ため息を一つついて呟いた。
S.A.「何か、ものすごく疲れちゃった」
丼「一緒に帰っていいでありんすか?」
S.A.「家には入れないからね」
丼「はい、でありんす」
と、しょんぼりして応えた。
雀「俺も帰るか。ところで、こおろぎ!お前はどうすんねん?」
こおろぎ「S.A.さんの家の近くの祠にでも泊まれたら……」
S.A.「えっ!祠…? 祠何て近くにあったかしら?」
こおろぎ「無いのでありましょうか?」
S.A.「分かったわよ。こうなったら乗り掛かった船だから、一緒に探してあげるわよ!………」
こおろぎ「ありがとうございます!」
S.A.「フーっ」とため息をつく。
暗い気持ちのS.A.と楽しげな丼、雀。
そして生真面目なこおろぎの4人?
が、夕陽に向かって去って行く。
第6話に続く
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