今、宇宙の片隅で愛

saito sekai

愛の形

月が無い夜だなぁと思った。その代わり180度降る様な星空。手には杵を持っている。そうか、私は兎だったのだ。そして不意に叫んだ。

「亀は何処行った?突いた餅誰が食べるんだよぉ~!」

すると後ろから声がした。「来たよ」と亀はロケットに乗って月に来てくれたのだ。しかしその瞬間、亀は-270度の真空の中砕け散った。

兎は亀の墓を作る。その顔には微かに笑みが浮かんでいた。完

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今、宇宙の片隅で愛 saito sekai @saitosekai

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