第6話 仕事が無い・・・


職を探さないといけない。

辞めてしまったものの仕事はなかなか見つからなかった。

ハローワークに通い、職を一緒に探してもらった。

今までの職歴から事務職があなたには向いていると言われ、それを中心に探した。

面接にも何社か行ったが、でも何かが違う気がした。

もっと、違う仕事がしたい・・・そう思うようになっていた。

ハローワークの人には贅沢言っていると仕事決まりませんよと怒られた。それでも決めることは出来なかった。


親の遺産が少しは残っていたが、それには手を付けたくなかった。

学校を出てからはほとんど自分の力で何とかやってきた。だからこれからも自分の力で生活をしていきたい。

そう思いながらも自分の貯金はもうあまりなかった。


早く、早く仕事を探さなくては。



ハローワークの帰り、ふらふらと街を歩いていると一件のおしゃれなバーがあった。

今迄こんなところに入ったことが無かった。ここにバーがあることすら気が付かなかったし、知らなかった。

なんだか気分転換に入ってみたいと思った。


思い切って扉を開けた。

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