基本設定
本編だけでも基本的なことを把握できるように書いておりますが、こちらを読んでいただくことでより舞台を俯瞰できると思います。
<基本情報>
▼ヘヴン・クラウドとは
世界共通規格に準拠した広大なメタバース空間。
複数の企業がサーバリソースやオブジェクトを提供可能で、それらが結びついて甚大な世界を形成している。
契約行為や商取引も可能。非公式の通貨も流通しており、反社会的組織の温床になっているという噂もある。
▼ヘヴンについて
ヘヴンとは、ヘヴン・クラウドを形成する最小単位の仮想空間。
半径3キロメール以内の球形が基本形状である。
通常は球の中央水平ラインに地面がある。
非公開のヘヴンであればどのようなデザインにするのも実質無制限だが、公開(パプリック化)する際は様々な制限がかかる。
▼利用者の接続方法
ヘヴン・クラウドにダイブする人は共通規格に準拠したヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用する。
脳波コントロールにより特殊な睡眠状態となり、メタバース空間に全身没入する。
▼ヘヴン・クラウド管理局
複数企業によって運営される『ヘヴン・クラウド管理局』により、仮想世界が管理される。ログインアカウント、通貨、不正行為と処罰などが管理される。
<パブリック・ヘヴンについて>
▼パブリック・ヘヴンの概要
パブリック・ヘヴンは不特定多数のプレイヤーが接続できるヘヴンである。
プレイヤーは他のプレイヤーとコミュニケーションをとったり、ヘヴンごとの特徴を利用したスポーツやイベントに参加することができる。
▼パブリック・ヘヴンでの注意
パブリック・ヘヴンは個別に招待されたプレイヤー以外であっても誰でも接続できる。
パブリック・ヘヴン内のオブジェクトを持ち出すと盗難としてあつかわれる。(プライベート・ヘヴンでは一定条件で全てのオブジェクトがリセットされ、パブリック・ヘヴンでは元に戻らない)
パブリック・ヘヴンでは戦闘などが発生することがある。
パブリック・ヘヴンからの即時の離脱はエントリーゾーンでしかできない。エントリーゾーン以外からの離脱はペナルティを受ける。
▼パブリック・ヘヴンでのペナルティ
戦闘行為などでダメージを受けると最終的に行動不能となりペナルティが発生する。
行動不能となると1分間無防備な状態となり、その後強制離脱となる。(視覚、聴覚はその間機能する)
該当のアバターは24時間のあいだ、あらゆるパブリック・ヘヴンにログインできない。(アバターの修復コストを支払うことで短縮できます)
該当のアバターは48時間のあいだ、行動不能となったパブリック・ヘヴンにログインできない。
▼通貨について
『ヘヴン・クラウド管理局』が管理するヘヴンコイン(HC)がある。
非公式のダークヘヴンコイン(dHC)も流通している。
ヘヴン特有の匿名性によりdHCは闇取引の決済や資金洗浄の用途で使われやすい。
dHCは『ヘヴン・クラウド経済連合』という非公式な団体が管理している。
dHCは通常の流動型オブジェクトであるため、パブリック・ヘヴンにしか保管できない。そのため盗難されることもある。
dHCの盗難や発掘などが一種の競技性をもたらしている面がある。
<組織等>
▼株式会社クラカミクリエイティブ
ヘヴン・クラウド向けの制作や開発を行うITベンチャー企業。社員は10名強で、デザイナーとエンジニアが主なメンバーだ。主人公の園川もエンジニアとして在籍している。
▼ヘヴンズシャドウ
かつてヘヴンを荒らし回った賞金稼ぎの集団。あるときからリーダー格が姿を消し解散した。
▼輪神教会(Circle God Church)
『輪の神』を信仰する非認可の団体。ヘヴン・クラウドで活動している。
仮想空間を悪用した洗脳行為、資金洗浄や資金隠蔽等を行っているらしい。
教団発足者の代表、篠原誠也は行方不明と言われている。
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