ひとり

ひとりで過ごしていく。



そう決めた。



私がひとりで行動していても

話しかけてくる人は居なかった。



少しの間一緒に居たその人物たちからも。




『もうさ、微妙な関係なら友達最初からいない方がよかったんだよ』

『それに、本当に助けてほしいとき助けてくれないのは友達じゃないよ!』

『そんなのうわべだけの友達だよ!』

『あなたには、本当の友達はいるの?』

『本当に助けてほしいとき助けてくれる友達はいるの?』



そう心の中で繰り返した。


あんなに怖かったひとりになること。



実際になってみたら

意外と心地よい。



まぁ、寂しくないといったら

少しは寂しいけど…

でも、誰かと一緒にいて

心が苦しいとか

一切なくなったわ。




『大人になったら

ひとりで行動することも多いんだし

いつまでも学生の頃の友達といるのもちょっとね…』

『あなたは、大人になっても学生の頃の友達と今でも仲がいい?』

『ただ同じ年にたまたま同じ道府県に生まれてたまたま同じ学校に集められただけでしょ?』

『ここの狭い空間から飛び出せばものすごく広い世界で色んな人と出会うのよ?』

『もし会わなくても

いつか気の合う人が現れるって信じていればいいじゃない!』

って心の中で会話を続けた。



そうすれば

寂しくない。

そうすれば時間が立つのが速いよ。


寂しい奴だなんて思わないで。



でも…

こういう人あなたの周りにいない?


『ひとりになりたくないから

他のクラスのろくに話したことのない子に

クラスで知ってる人居ないから一緒にいようよ』

って言う奴。

しかも、クラスメイトがいるのにそういうことを言う奴。



だぶん、ひとりで居たくないんだろうね。

でもね、相手を考えて。

その相手が可哀想よ。

その時間が終わればサヨウナラ。

もうなんにも友情もありません。ってなるから。



『それと、友達に合わせて

本当は思っても無いこと言う奴』

ん~。特にそれは、イジメの場合ね。



友達が言ってるし、合わせないと自分もイジメられる。って思ってるでしょ?



それをやってる奴

今すぐ止めなさい!



イジメた奴が恨んでも知らないわよ。



あのね、イジメられた人は

イジメた奴全員恨んでるし

殺めたいって思ってるからね。

顔に出さないだけで!


私もね、ひとりでいた時

そういう

都合のいい友達ごっこされたことがあるのよ。



都合のいいときに一緒にいて

友達ができたら

バイバイ。用はない。サヨウナラ。って。



「あなたには、本当の友達はいるの?」

自分の心に聞いてみて。

今…。


どう?

本当の友達はいた?

何人いた?


「本当の友達ってのはね、

1人か2人くらいなんだよ。」



もし、「あれっ?

本当の友達…

いないぞっ…」

ってなっても大丈夫!!



いつか、必ず

出会うから。


私はね、もう友達はいらないって思ったの。



もう、裏切られたりしたくない。


自分を守るために

自分で決めたことよ。


けれども、

私がひとりでいることが気にさわる人も出てきたようだ。



そして、私は高校生で初めて

イジメを受けるのだった。

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