これって友達なの…?

そんなことがあっても、

私はその人物たちと一緒にいた…。



そうしないと、本当にひとりになってしまうから…



仕方がなかったんだ…




学校させ終われば

自由になれる。



いつしか、学校は楽しい場所ではなく

苦痛で拷問な場所へと変わった。




そんななか、交流会も終え

6月を迎えようとしていた。



6月は、クラス対抗のスポーツ大会がある。



まだまだ、クラスに距離がある私には行事事が苦痛で仕方がなかった。


私は、卓球を選択した。



はずだったのだが

卓球の人数が満員になってしまったため

私は勝手にバドミントンにされてしまった。



その時点でもうやる気はなくなった。



それに、ダブルスだった。



最悪だ……



しかも、なんなんだよ

このダサいクラスTシャツは!



そのダサいクラスTシャツというのは

クラスのリーダーが勝手に決めたデザインだ。



このクラスには、学級委員など居ない。



だだ、クラスのヒエラルキーの一番上にいる奴だけが

何でも決めてしまうってヤツだ。


そして、スポーツ大会が始まった。



皆、Tシャツを短くしたり

腕をまくったり

髪を巻いたりとどこか気合いが入っていた。



スポーツ大会となると

教室はすべて閉め出され

出入りはできなくなる。



全校生徒が集まるとなると

トイレでサボることも出来なくなる。



皆サボればいいのに…。

なんて思いながら

バドミントンの順番が来るのをただ待っていた。



私とのペアの人は

その人物と中学の頃から仲がいいらしい。



けれど、私には、冷たく感じてしまうのだった。



その人とペア。

でも一緒に練習したのは

ほんの1、2回程度だった。



そして、対戦が始まった。



ダブルスというのは

相手のことをよく分かっていないとうまくはいかないということ。



この私たち…

うまくいくと思う?



たった数回しか話もしたこともなければ

おもいっきり笑うこともなかった。

そして、練習すら個人でだった。




そんなので勝つわけがなかった。


そして、お昼になった。


教室が解放される。

教室には、汗の匂いが立ち込めてた。



私は、その人物たちと一緒にお弁当を食べた。



そして、私はトイレに行った。



教室に戻ると

その人物たちは居なくなっていた…。



教室の窓から外を眺めると

その人物たちはグラウンドに居た。

他のクラスの子と話しているようだ。



私もそっちに向かうことにした。




そして、その人物たちと合流する。

すると、先生がカメラを向けた

私もカメラに目を向けた。

他のクラスの子の肘が私に被る。



なんて人なんだろう…。


ここは嫌な人ばかりだ……。




そんなことを思っていたら

グラウンドでキャッチボールをしていた男子のボールがこちらに飛んできた。



私はとっさによけた。




そのボールはある人の足に強く当たった。


そのボールが足に強く当たったのは

その人物だった。



その人物はすぐ足を触り

痛いっと叫んだ。


その人物たちはその人物に

「保健室に行こう」と言った。



その人物たちを横目に

私はただ眺めるしかなかった。



その人物が私を見て

『どうして危ないって言ってくれなかったの』っと言っているようだった。




その後、その人物はヒビも骨折もせず軽い打撲程度だった。




そして、私とその人物たちは

気まずい雰囲気の中

スポーツ大会は終えた。



その人物たちとは

友達…?のような微妙な関係をまだ続けていた。



けれども、日に日に

変なのだ。



なぜか、体育がある授業の時

いつも私を置いていく気がしたのだ。



体操服に着替えなければならなくて、更衣室もあるのだけれど

私たちはトイレで着替えていた。



初めの頃は

私が着替えるのが遅くなってしまったのかもしれない。

だから先に行ったのだろう。

そう思っていた。




けれども、

それが何回も続いた。

そんなに遅くはないはず。

けれども、また先に行っている。




そう思うと

だんだん苦しくなった。



だったら、一言言ってくれれば良かったのにって。




そう思うとだんだん

一緒に居るのか辛くなってきた。



そして、あの事を

聞いてしまったんだ。



その事は

他のクラスも一緒に受ける授業の最中の出来事だった。



私が席に座ってると

近くに座っている他のクラスの生徒がなにやら話を始めた。



「東堂さんって

その子と仲悪いんだって」

「なんかね、私の事嫌いなの?

とか私の事好き?とか聞いてたらしいよ。」

「えーっ

レズなの?」

「ねぇー

キモいね」

「その人物から聞いたんだ」




コソコソ話してるつもりなんだろうけど

すべて私に聞こえてるから。



『っ……。』

『その人物が?』

『やっぱり言いふらしてたんだ…』

私は、震えが止まらなかった。

前から心のどこかで思ってた。


このケンカのことを知ってるのはその人物たちなんだろうなと。



そんな皆に言いふらしておきながら


あの時、私が途中で教室抜け出したときに「大丈夫?」なんて偽善者のふりしてたんだ。



やっぱりその人物なんだ。と

確信して私は

その人物たちと一緒にいることを止めた。



その瞬間からもう

ひとりで過ごしていくって決めたんだ。

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