― Reject ― どうか、わたしを助けてください。
rinna
Reject
高校2年生の東堂凛が死んだ。
凛はボクにこれまであったことを全部話してくれたあとに自殺した。
オマエ達がしてきたことを、自分語りのようにこれから暴露する。
この物語は凛が過ごしてきた日々をボクが淡々と話す一人語りだ。
―――オマエ達をRejectする―――
「いつもありがとうね…。」
「きっと、凛も喜んでるはずだわ…。」
そう言って、テーブルの上に、ケーキが乗ったお皿と紅茶の入ったマグカップを置いた。
飾られている写真はどれも笑顔でいっぱいの君だ…。
白くて香りの強い花が飾られている。
ボクは、お線香をあげる。
両手を合わせ、いつもこう言う。
『凛…守ってあげられなくて、ごめんな…。』
玄関先で、
「いつもありがとうね。」
「でも…もう忘れてね…。」
「あなたには、これからの人生があるんだから…ね?」
凛のお母さんがボクの肩をさすりながら話した。
「そんな…」
「ボクは忘れませんよ。」
「あんなことをされて、本当だったら、凛はボクと同じ年になってるはずだったんだ。」
ボクは涙ぐみながら力強く話した。
凛のお母さんは、優しく微笑みながら
「ありがとうね。」
「でも…変なことを考えてはダメよ。」
「はい……。」
ボクは、返事をしてそこから離れた。
ボクは、家に帰り、パソコンを開いた。
ネット小説のサイトを開く。
ボクは、決めていた。
「凛…」
「許してくれよな。」
「これは…、凛のためなんだ…。」
そうひとり言を話す。
タイトルを打ち込む。
「― Reject ― どうか、わたしを助けてください。」
これから、ボクが話すことは、東堂凛が過ごしてきた辛い日々を淡々と話す。
ボクは、憎しみの目をして
投稿ボタンを押した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます