第12話 セルフレジ

第12話 セルフレジ


おはようございます。

当店では、本日より1番レジ以外の全てのレジがお客様ご本人に袋詰めをしていただく事になりました。

今までは全てのレジにてレジ担当者がバーコードスキャンから袋詰めまで行っていましたが、本日より袋詰めから解放…あ、えーと…本日より袋詰めはお客様ご自身でお願いいたします。


というわけで、セルフレジ始まりました。

しかし、今まで店員がしていた袋詰め。お客様は大丈夫でしょうか?

あ、アチラの男性のお客様はキャベツがあるのに卵を先にお入れしています。

お声をかけてみましょう。


「お客様、こちらキャベツを先にお入れしてその上に卵をおかれるとよろしいかと思いますよ」

ん?とした表情のお客様。

「あーそうだね。ありがとう。でもレジで詰めてくれてもいいのに何で客が詰めなきゃいけないんだ?」


「袋詰めはサービスで行っていただけてございますよ。もし、袋詰めをご希望なら1番レジに並ばれる方がよろしいかと思いますよ」

あら?あまり納得なさっておりませんね。

ではもう一声付け加えましょう。


「他のスーパーでは、フルセルフレジと言いまして、計算から袋詰めまで全てお客様ご自身でするレジがでてきております。当店も来年までにはそのフルセルフレジを導入予定ですよ。袋詰めはその練習の第一段階と思って頂けたら嬉しいです」

「あ、確かにそうか。あっちのスーパーはいきなり全て客がする方式になってたな。店員さんは近くにいるけど声かけづらいし。こっちで練習してみるよ」


やっと納得いただきました。半年後のフルセルフレジ導入時はもっと大変になるのでしょうね…


もし、袋詰めが苦手なお客様や体調が悪くてできない方、お子様を抱っこなさってる方は1番レジに並ばれる事をお勧めいたします。

もしくは、お近くの店員にお声をかけて頂けたら、袋詰めも行っておりますのでご遠慮なくお声をおかけくださいね。


本日もありがとうございます。

またのご来店を店員一同お待ちしてあります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る