2-n:改変と再掲

 元来私はここに居てはならないのだ。自身がこうして存在するということは極めて単純な自己矛盾なのである。そう、言ってしまえばとても簡潔。ただ私の美学に反する、ただそれだけだ。しかし居たいのだ、ここに、ただ幸せになりたいだけなのである。美しさは何処に在るか、それとも、虚構の傀儡となるか……


 否、それでも。私は探すのだ。


墜ちた煌めきを水平線がなぞる 始まりを知りたくて 弧を描く虚構が 正しさを翻して 止まない響きが 世界に線を引いている

刻を綴る どうかここに居て 離れないで この空のように 私を壊さないで そう星に願う 覚めない夢に見た 残酷な終わりを探して

開闢の骸が この空虚な世界を満たす真実だとしても

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