第4話 魔族襲来
あれから王女と聖女がクリスを諦めて帰ったので、クリスはポーションですっかり回復して、朝からマメに爆速で畑仕事を終わらせて爆速で昼食をとり私の所にいつものようにやってきて
「エレア。子供の名前を考えてみたんだけど候補はある?」
と爆速でもう子供の名前を考えてきた。早い!ていうか私達付き合ってすらいないのだけど?
そもそも王女と聖女が諦めるからよね。
「クリス…。まだ私達付き合ってないわ。クリスが私の事を好きなのは知ってるけど私返事をしていないわ」
「え…?まさか他に好きな奴がいるとか!そんな奴爆速で闇討ちして来るけど」
「やめて。ていうかいないし」
と言うとクリスはホッとして微笑む。
うぐ、光の精霊の効果なのか背景がキラキラして眩しい!!
と、思ってるとドカーンと何かが落ちて村が振動した!
「な、なんなの?」
と窓から外を覗くと、空の上に大量の黒い物体が点々といる。
羽の生えた人?いや、邪悪な魔族の大群だ!
「あれは…魔族の大群だね」
「見ればわかるわ!ああ!村にでっかい穴が空いてるわ!!魔族が攻撃してきたんだわ!」
と青ざめた。
「ふーん、じゃあ、ちょっと殺してくるか…」
と立ち上がるクリスに
「えっ?ちょっとクリス?」
と声をかけた瞬間にクリスは消えた!!
転移魔法で移動したのだ。空を見ると光の塊が急に現れて魔族達が動揺しているのが見えた!
そしてクリスは物凄い爆速で大群を光の球を投げつけ一気に殲滅し死骸がボトボト村に落ちてきた!!
村人達は避難して家の中に入っていた。
5分くらいしてクリスが、1人だけ顔がボコボコになった魔族を捕まえて戻ってきた!
「か、可哀想に…」
と言うとそのボコられた魔族は
「魔王様を殺した奴の敵討と思って来たのに…ぜ、全員殺されてしまった!物凄い速さで!」
と泣いていた。か、可哀想。
「だって魔族じゃん?殺すよ?何が悪いの!」
とクリスはキョトンとする。
「魔王様は寝首をかかれて死んだ!卑怯者!とうして正々堂々と戦いに来なかったんだ!勇者め!」
とその魔族は泣きながら訴えた。最もだ。
「?だって…その方が早い。時間を無駄にしたくなかったし、わざわざ仲間とやらと冒険に出て何日もかけて雑魚ボス達を倒して回ったりと回り道ばかりで疲れるし」
と面倒な事をさらっと言うクリスに魔族は
「くっ!…いろいろ仕掛けとか罠とか勇者対策に特訓して強くなった皆の努力も無駄にしやがって!!」
と訴える魔族。やだ、可哀想。
「でも、さっき戦った奴弱すぎて直ぐ死んだよ。君らは無駄な特訓をしていた。平和に魔界にいたら死なずに生き延びれてた」
とクリスが返すと魔族はショックを受けたようだ。
「もういい、俺も皆のところへ送ってくれ!殺せ!」
と言うのでクリスは本当に爆速で殺そうとしたが
「クリス!殺さないで!」
と私はその前に止めた。
驚くクリス。
「なんで?そいつ魔族だよ?」
「そうだけど可哀想じゃない!クリスも早すぎるのよ!何もかも!段取りとか無視するから皆困るんじゃない!」
と言うとクリスは
「…段取りなんて必要ないよ。最終的に倒せばいいだけで…」
「クリスは…結果しか要らないのね?
私との恋も結婚して子さえ成せば終わりと思ってるのね?」
「えっ!?」
クリスは絶句した。
私は怒り魔族を連れて部屋を出る。
別の部屋で魔族を治療してやった。
「…ありがとうお嬢さん、俺魔族だけといいの?」
「いいのよ?貴方も仲間を爆速で殺されて辛いでしょ?後で皆のお墓を作るの手伝うわ」
と言うと魔族は
「え?いいの?俺魔族だよ?」
「いいのいいの」
と笑うと魔族がポッとした所でボトっと魔族の首が落ち、背後にクリスがいた。
「……く…クリス!?」
「…それは良くない。エレア。魔族に心を許してはダメだ」
とクリスはにこりと笑い、光魔法で魔族を爆速で灰にしてしまった。
怖い…!と私は思った。
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