第7話
その日の夜7時過ぎであった。
この時、夫はまだ帰宅していなかった。
食卓にいるのは、義父母だけであった。
あやみは、台所でみそ汁を温めなおしていた。
テーブルの上には、あやみが作った晩ごはんが並んでいた。
この時、義母が電話の応対をしていた。
夫が取引先の会社に勤めている28歳の男性従業員さんが愛結び(愛媛県のお見合い事業)でお見合いした婚約者の女性(30歳)にちょっかいを出した…
電話は、夫が犯したあやまちに関するクレームであった。
受話器の向こう側から、職場の人のあつかましい声が聞こえた。
義母は、ものすごくつらそうな表情で言うた。
「本当にもうしわけございませんでした…紀世彦が帰ってきたら、厳しく対応します…うちは、紀世彦に分かるまで教えました…女性の身体は大事な部分があることを分かるまで教えました!!」
義母は、職場の人に怒った声で言いつづけた後、ガチャーンと電話を切った。
この時、義父はうで組みをしながらひねていた。
義母は、うで組みをしながらひねている義父を怒鳴りつけた。
「あなた!!」
「なんぞぉ~」
「あなた!!はぶてよる場合じゃないのよ!!」
「そんなんわかっとるわ!!」
「分かっているのだったら向き合ってよ!!」
「だから、なにに向き合えと言うのだ!!」
「あなたね!!紀世彦が女性のトラブルを起こしたのよ!!」
「そんなんわかっとるわ!!」
「ほんなら紀世彦をグーでボコボコに殴ってよ!!」
「だから、なんで紀世彦をしわかないかんのぞぉ~」
「子どもが悪いことをしたら殴りつけるのは父親の役目よ!!」
「ワシは、お酒のんで寝たい…」
台所にいたあやみは、日本酒が入っているガラスタンブラーを持ってきた。
「はよ酒くれぇ~」
あやみは、なにも言わずに酒が入っているガラスタンブラーを義父に渡した。
それを見た義母は、あやみをとがめた。
「あやみさん!!」
「義母さま!!落ち着いてください!!」
「今は非常事態におちいっているのよ!!」
「今夜は遅いから、明日の朝義父母さまと紀世彦さんの3人で話し合ってください!!」
「だまりなさい!!茂西の家の嫁は口出ししないでちょうだい!!」
義母が言うた言葉に思い切りブチ切れたあやみは、温めなおしたみそ汁が入っている鍋を載せているガスコンロのコックを切ったあと、みそ汁を流しへすてた。
その後、あやみはせっかく作った料理をゴミ袋の中に入れた。
義母は『なにするのよ!!』と怒った。
あやみは、ものすごく怒った声で義母に言うた。
「アタシ、もうごはん作るのをやめます!!明日からは宅食を頼んでください!!」
あやみは、せっかく作った料理をゴミ袋の中に入れたあとゴミ箱に捨てた。
義父は、つらい声で『のみに行く…』と言うたあと家から出ていった。
時は、夜10時頃であった。
ところ変わって、尾崎(五色姫海浜公園付近の地域)の集会所の近くにある新築の家の建設現場にて…
建築現場の敷地内にあるレンタルのニッケンのトイレの中から、女男のいやたい声とギシギシときしむ音が聞こえた。
声の主は、家出中の
「あっ、イヤ…」
「(女)…」
「卓…」
「後悔しない?」
「後悔しない…」
「愛してる。」
「ああ、うれしい…アタシも愛してる…」
「(女)、(女)、(女)、(女)…」
「卓、卓、卓、卓、卓、卓…」
卓と女はワレを忘れて肉欲を満たしていた…
深夜11時50分ごろであった。
この時、大工の男性が忘れ物をとりにやって来た。
忘れ物を取り出したあと、大工さんはトイレに行きたくなったのでトイレに行った。
そしたら…
カギがかかっていた。
あれ?
だれかいるのかな…
その時であった。
トイレの中から、白のブラジャーだけつけた女が出てきた。
「助けて…犯された…犯された!!」
えっ?
犯されたって…
この時、大工さんはえげつない光景を目の当たりにした。
「もしもし…もしもし…」
大工さんは、
トイレの床に、
女は、その場に座り込んでメソメソメソメソ泣いた。
日付が変わって、9月22日の深夜0時55分ごろであった。
この時、大工の男性の知人の男たち8人が到着した。
男たち8人は、暴力団関係者であった。
ヤクザの男たちは、トイレの中からえげつないカッコウで亡くなった
その後、大工の男性はマゼンタのダイハツウェイク(軽バン)に乗り込んだ。
そして、黒のトヨタラウムとマゼンタのダイハツウェイクは現場から走り去った。
遺体になった
しかし、家に
さて、その頃であった。
家出したうちら4人は、観音寺市吉岡町の国道11号線沿いにあるラブホにいた。
4人がいる部屋に、オレンジ色のうす暗い灯りが灯っている。
ユニクロエアリズムのタンクトップ・ブリーフ姿のなおとは、補助ベッドでスヤスヤと眠っているふみことまりよを見つめている。
その後ろに、白のブラウスとヒョウ柄のプリーツスカート姿のアタシがいた。
アタシは、さびしげな表情でなおとを見つめていた。
なおとがふり返った時であった。
アタシは、両手を広げてなおとを呼んだ。
「なおと。」
「かあさん。」
アタシは、泣きそうな声でなおとを呼んだ。
「なおと…おいで…」
なおとは、なにも言わずにアタシに抱きついた。
かあさん…
温かい…
アタシは、悲しげな声でなおとに言うた。
「ごめんね…ごめんねなおと…」
なおとは、アタシをベッドの上に寝かせたあと、激しい力を込めて押さえつけた。
アタシは、その場で気を失った。
なおとは、気を失ったアタシをするどい目つきでにらみつけながらつぶやいた。
ふざけるな…
ふざけるな…
ぼくとふみことまりよの人生をズタズタに壊した…
許さない…
(ジーッ…)
なおとは、アタシが着ていたプリーツスカートを無理やり脱がした。
許さない…
許さない…
(ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
なおとは、白のブラウスを思い切り破いた。
破れたブラウスの中から、黒のユニクロスイムワンピの水着があらわになった。
ふざけるな…
ふざけるな…
かあさんが着ている水着は、いやたい…
このいやたい水着で、何人の男をもてあそんだ!?
答えろよ…
答えろよ!!
「ああああああああああああああああ!!」
(ビリビリ…)
狂乱状態におちいったなおとは、アタシが着ていた黒のワンピの水着を無理やり脱がした。
その際に、破れた音が聞こえた。
脱がされた水着の中から、Hカップのふくよか過ぎる乳房とやわはだボディがあらわになった。
かあさんは、このいやたい身体で何人の男をたらし込んだ!?
ぼくとふみことまりよをないがしろにしておいて、母親づらするな!!
狂乱状態のなおとは、脱がした水着を床にたたきつけた。
「そんなにママが恋しいのか!?…ワーッ!!」
(パシッ…)
その後、なおとはアタシの身体をグチョグチョに犯しまくった。
気を失っているアタシの目から、涙がたくさんあふれ出た。
ごめんね…
ごめんね…
なおと、ふみこ、まりよ…
ごめんね…
しょうたれになったママを許して…
うちら4人は、この日を境にダラクした。
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