第3話

9月11日の午後1時30分頃であった。


この日、アタシは身体がだるいのでバイトを休んだ。


バイトを休んだアタシは、3人の子どもたちと一緒に遠出した。


場所は、松山市総合コミュニティセンターの近くにある温水プール場にて…


うちら母子4人は、水着姿でプールを楽しんでいた。


なおととふみこは、プールに入って水遊びを楽しんでいた。


まりよは、デッキチェアでくつろいでいるアタシと一緒にいた。


アタシは、黒のユニクロ水着・スイムワンピの上から白のブラウスをはおっている姿であった。


まりよは、アタシのHカップのふくよか過ぎる乳房むねに甘えている。


「ママァ…」


まりよは、つらそうな声でアタシを呼んだ。


アタシは、なにも言わずに両手でまりよを抱きしめた。


その後、水着のストラップをずらして右の乳房を出した。


右の乳房に抱きついたまりよは、母乳おちちをすっていた。


アタシは、ほほえみの表情で母乳おちちをすっているまりよを見つめた。


アタシの内心は、『早く乳離れして…』とつぶやいた。


まりよ…


ママが大好きな気持ちはうれしいけど…


早く乳離れしてよ…


さて、その頃であった。


ところ変わって、特大サイズの和風建築の家にて…


この時、家に客が来ていた。


来客は、義父のオイゴ・銀次である。


20畳の大広間に、義父母と銀次の3人が話し合いをしていた。


銀次は、泣きそうな『ごはんが食べたい…』と義父母に訴えた。


銀次は、1ヶ月前にはじめ夫婦の紹介で伊予市内にある事業所ヘ就職した。


しかし、経済的に苦しいから助けてくれと義父母に助けを求めた。


義父は、桐だんすに入っている茶封筒を取り出した。


茶封筒の中には、さおりがなおとの修学旅行の費用にとっていた5万円が入っていた。


義父は、それを銀次に渡そうとした。


それをすぐるに見られたので、ひどいもめ事が起こった。


卓がはじめに『ぶっ殺してやる!!』と怒鳴り付けたあと、義父のえり首をつかんだ。


端にいた義母が、すぐるに『やめて!!』と言うて止めた。


すぐる!!なんでおとーさんを殴ろうとしたのよぉ~」

「クソボケジジイが、銀次にカネを貸そうとしたから怒っとんや!!」

「おとーさんは、銀次が困っているからお金を出したのよ!!」

「なんでそんないらんことするんぞ!?」

「銀次は『ごはんが食べたい…』と言うてるのよ…1ヶ月前に就職したけど、お給料は今月の末にならないと出ないから困っているのよ…きょう一日分の食費貸してと言うてるのよ…銀次は、お給料が出たら返すといよんよ…信じてあげてよ…」


すぐるは、やる気のない声で『わかった』と言うた。


義父は、銀次に5万円を渡した。


「おじさん、おばさん…ありがとう…必ず給料が出たら返します。」


義父は、つらそうな声で言うた。


「銀次の都合がいいときに返しにおいで…わしらはいつでも待っているよ…」


義父母からカネを受け取った銀次は、家を出たあといよてつ電車に乗って松山市内しないヘ向かった。


ところ変わって、銀天街にあるパチンコ店にて…


銀次は、義父母から借り入れた5万円を倍にするためにパチスロをしていた。


しかし、大敗をきっした末にスッテンテンになった。


悲劇は、その日の夜おそくに発生した。


ところ変わって、いよてつ郡中駅のすぐ近くにあるロフティ(マンション)にて…


銀次は、ひどく酔った状態で部屋に入った。


その時であった。


家の中に不審な男がいたので、銀次は怒鳴り声をあげた。


「なにしよんぞ!!」


不審な男は、タカヤだった。


タカヤがナイフを持って銀次に襲いかかった。


「死ねや!!」


銀次は、必死になってナイフ攻撃をかわした。


その後、銀次とタカヤがベランダでもみ合いになった。


その末に…


「ワアアアアア!!」


銀次は、タカヤをベランダから突き落とした。


タカヤは、落下した地点に置かれていた鋭利なものに刺されて死んだ。


それから60分後であった。


(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)


銀次を殺したタカヤは、駆けつけてきた警察官8人が持っていた拳銃で銃殺された。


この時、タカヤは精神的に不安定になっていたので非常に危険な状態であった。


次の日の朝7時5分頃であった。


ところ変わって、和風建築の家にて…


あやみは、台所で朝ごはんを作る準備をしていた。


そこへ、エコバッグを持った近所の奥さまが勝手口から入ってきた。


奥さまは、朝市ヘ向かう途中でうちに立ち寄った。


「奥さま。」

「あら、ご近所の奥さま、おはようございます。」

「おはよう…あんたのオシュウトさんはいる?」

「義父さまは、まだ寝てますけど…」


奥さまは、イヤミを込めてあやみに言うた。


「自分の身内が殺されたと言うのに、ノンキやねぇ~」

「奥さま、それはどういうことでしょうか?」

「あんたのオシュウトさんとオシュウトメさんが甘いからオイゴはだめ人間になったのよ…目の中に入れても痛くないヒトツブ種のオイゴを甘やかしていた…温和な環境で不自由なく育ったことが原因で社会に順応しないバカモノになったのよ…銀次の父親は努力しないナマケモノだから、グータラのヒラなのよ…」

「奥さま、言い過ぎですよ!!」

「(ナマイキな口調で)うちは本当のことだから言うたのよ〜」


奥さまは、あやみに対してイヤミな声で言うた。


「あんたのオシュウトさんのヒトツブ種は、1ヶ月前に就職したってね。」

「ええ…JAの選果場だけど…ちょっと…気になることを聞いたのよ…銀次くん…出勤したのは…たった…2日だけ…って…」


あやみがものすごく言いにくい声で言うたので、奥さまはナマイキな口調で言うた。


「銀次はバカモノだからどこの事業所に行っても役に立たないのよ〜」

「奥さま!!銀次くんは少しつかれているのです!!」

「そうやって甘やかすから銀次がダメ人間になったのよ…聞いたところによると、最初に就職したところをタイグウ面が悪いことを理由にやめた……それからシューカツしたけど…不採用の山が続いたので、茂西おたくを頼ったのよ…」

「他に頼るところがないのです…」

「だから銀次はダメ人間よ…最初に就職したところが待遇面が悪いと言うのは大ウソ…本当は、申し分ない高待遇だったわよ…稼いだお給料の半分は天引き貯金してくださる…3食温かい料理が食べれて、寮は個室で、家賃は0円…プロ野球・Jリーグ・コンサートチケット・テーマパーク・公共交通機関の運賃などの従業員割り引きがついている…親会社がコンカツを積極的に支援しているので、お嫁さんがほしかったら親会社の人がOLさんを紹介して、挙式の日までお世話してくださる…こんな高待遇があるのに、なんで銀次はやめたのよ〜」


奥さまは、ひと間隔あけてからあやみに言うた。


「あっ、ハナシ変えるけど…例の事件で警官のテッポーで殺されたはまぐりさんのひとりムスコが…ホーコー(学校から追放される)になったわよ。」

「えっ?タカヤくんが学校をクビになった?」

「そうよ…くわしい理由はわからんけど…まあ、奥さまがよその男とフリンしていたことが原因でクビになったと言うことにしとこわい。」


決めつけ言葉を言うた奥さまは、あやみに対してはまぐりさんの家のご家族の悪口をボロクソに言いまくった。


その後、エコバッグを持って朝市に買い出しに行った。


あやみは、ボーゼンとした表情で奥さまの背中を見つめた。

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