第3話 錬金術の使い方

 「童話かなにかで、手に触れるものが全て黄金になってしまうという話があったなぁ」


 長年、錬金術を研究してきた俺は、短い棒のような形でそれに触れると全てのものが黄金になる機械を発明した。


 そして、今、核戦争が始まり核シェルターに避難した俺の周りには数えきれない程の黄金が積み上がっている。


「さて、食事にしようか」


 俺は触れたものを黄金に変える機械を解除モードにして黄金に触れる。

 すると、元々食料だった黄金が食料に戻る。


 こうして、その男は何年も核シェルターで食いつないでいくことが出来た。


 余談だが、その核シェルターには、排泄物やゴミみたいな形をした大量の黄金が残されていたという。


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