第10話 AIのべりすとに拙作の続きを書いてもらうと?


『星神楽』冒頭



 星に哀しみがあるのなら、こんな残酷な世界で生きている、僕は死んでもいいだろう。星はただ、光っているだけで、何も僕に示唆してくれない。降るような星は掴める、と見紛うほどだった。星々は遥か、闇の中に漂う、灯火を拾い、南十字星を導くように照らしている。


 冥界の女神に支配された、天心には孤帆を宿す、星の河が流れ、尾根は暗黒の額縁を囲っていた。山裾から覗きこむ、闇が凄むほど深い。


「――祓い給え、僕を軽蔑する、心の穢土を」


 桜月夜の下、僕は一人剣の舞を始めた。僕の生まれ故郷には、あの戦争の引き金になった、星の神話が静かに語り継がれている。星に祈りを捧げる、神楽が舞われるのは、この豊葦原瑞穂の国でも、醜悪な姫が恨み嘆く、奥日向の米良の地だけだ。黒いはずの血が星に全反射する。桜の花びらが僕の嘆息を運んでくる。コリコリ、と白い音が鳴る。骨の音だ。死者が朗誦する、慟哭の星の詩が白く光る。


 僕の心にある、クリスタルヘッドが空へと光る。右手で小刀をくるくる、と独楽のように軽やかに回転させながら。慢心を封印し、掴めはしない、星に向かって、祈りを捧げながら羽ばたきを繰り返し、精鋭な刃に夜を沈めて、心に巣食う、悪鬼を退治していく。


 僕自身の過去と折り合いをつけるように。小刀を回しながら、四方に向かって、東西南北の妖獣に敬礼をする。この次が正念場、白装束を身に纏った肩から外した、赤襷を龍が吐かす、火焔のように折り曲げながらの、清潔な汗。


 僕らが祈りに捧げる、荒神は何を召さられるのか、否か。鹿児矢を射るように絶望さえも射貫けたら、と僕は邪念を昇華させながら舞う。発光した桜がはらはら、と血だまりに集まり、戦の予兆はいつまで経っても終わらない。終われない。僕の心にいつまでも滞り続ける、憎悪のように。軸が少しぶれ、片足が吊りそうになりながらも小刀を持ったまま、天蓋の下で一回転をした。宙を舞ったとき、地平線が僕を覗き込んだ。鬼神に相対するまで、僕は舞うのもやめない。やめてはならない。両足に巻かれた、黒脚絆が鎬を削るように僕を鼓舞する。


 まだ星へ、天へ、神へ、舞え、祈れ、と思召すのか。流離う運命を疑いもせず、輝き続ける星屑。魑魅魍魎が跋扈する、闇夜で舞を捧げながら、星になれたらどれだけ、楽に肩の荷が下りるのだろう、と強く願った。深く咽喉が枯れ果てるまで、舞い続ければ、僕らは哀しまずに済むのに。なぜ、残酷な運命ばかりが僕らを憐れむのだろう。僕は星を抱いた。僕は星を孕んだ。星を嗤った。哀しみを消した星空の下で一人剣を舞いながら。「――祓い給え、僕を軽蔑する、心の穢土を」



≪ここからはAIのべりすとが書いた文章です≫



「おい! 何やってんだよ!」


僕の目の前には、見知らぬ男がいた。僕と同じぐらいの背丈で、顔つきも似ている。ただ、髪の色は黒かった。まるで闇をそのまま、具現化させたような色だった。


その男は突然現れ、そして叫んだのだ。


「今すぐそれを止めろよ! そんなことしたら死んじまうぞ!」


男が指差す先には僕の首があった。そこには包丁が突き刺さっている。僕はようやく自分の状況を理解した。どうやら僕は自殺を試みようとしていたらしい。


「あ……ああ」


声にならない悲鳴をあげると、男は慌てた様子で駆け寄ってきた。


「大丈夫か!?」


「たす、けて」


僕は掠れた声で助けを求める。


「待ってろ、すぐに救急車を呼んでやるからな!」


男はポケットから携帯電話を取り出すと、どこかに電話をかけ始めた。だが、救急隊員が来る前に僕は力尽きた。そのまま意識を失ってしまう。


次に目を覚ました時、僕はベッドの上にいた。どうやらここは病院らしい。


起き上がろうとすると、脇腹に強い痛みを感じた。見ると、包帯がぐるぐる巻きになっている。


いったいどうしてこんな怪我を負ったのだろうか? 記憶を呼び起こそうとすると、頭に激痛が走った。思わず頭を押さえると、今度は胸の奥が締め付けられるように苦しくなった。呼吸ができないほどではないが、かなりの苦痛だ。


 僕は必死になって思い出そうとした。しかし、いくら頑張っても頭痛と胸の苦しみのせいで思考がまとまらない。それでもなんとか記憶を辿っていくと、少しずつではあるが思い出してきた。


 確か昨日は高校の友人達と一緒に飲みに行ったはずだ。そこでかなり酒を飲んだ気がする。その後の記憶はないのだが、おそらく酔い潰れてしまったのだろう。


 そこまで考えたところで病室の扉が開き、誰かが入ってきた。そちらを見ると、一人の女性が立っていた。彼女は僕の母親だ。


 母は手に持っていた荷物を床に置くと、こちらに向かって歩いてきた。「気がついたみたいね」


 母の口調はいつも通りだったが、目の下には大きな隈ができていた。きっと心配してあまり眠れなかったのだろう。


「母さん……ごめん。迷惑かけちゃったよね?」


僕が謝ると、母は首を横に振った。


「いいのよ。それより気分はどう? 頭が痛いとかない?」


「うん。それはもう大丈夫だけど……」


そう言いながら僕は体を起こす。


「まだ無理しない方がいいわ。あなた三日間も眠っていたんだから。それにお医者様の話だと、肋骨にヒビが入っているかもしれないって」


「そっか……じゃあお言葉に甘えてもう少し横になろうかな」


僕は再び布団の中に入る。すると、すぐに睡魔が襲ってきた。やはり相当疲れているようだ。


「そういえば、さっき来た人は誰なの?」


僕は薄れゆく意識の中で尋ねた。


「さっき? ああ、あの人なら帰ったけど」


「そう……なんだ」


「どうかしたの?」


「ううん。なんでもない。ちょっと聞きたかっただけだよ。気にしないで寝かせて……」


そう言うと、僕の意識は完全に途切れた。


それから二週間後、僕は退院することができた。


そして今日は久しぶりの登校である。


教室に入ると、クラスメイト達が一斉に僕を見た。一瞬体が硬直するが、なるべく平静を装いながら自分の席に向かう。


「おはよう、真広君」


後ろから声をかけられたので振り返る。そこにいたのはクラスメイトの少女だった。名前は神崎美鈴。長い黒髪をツインテールにしている。その髪型がよく似合っていて可愛らしい。ちなみに彼女の父親は大手の企業の社長であり、つまりは社長令嬢というわけだ。


「おはよう、神崎さん」


「ねえ、本当に大丈夫なの?」


「えっ、何が?」


「何がって、もちろん体のことよ。入院している間、ずっと休んでいたじゃない」


「ああ、そういうことか。別に大丈夫だよ。ただの二日酔いだからさ」


「ふーん。そうなんだ。でも、やっぱり無理はよくないと思うな」


「そうだね。これからはもっと自分を大事にすることにするよ。ありがとう」


僕が礼を言うと、なぜか彼女は頬を膨らませた。


「なんか私、馬鹿にされてるような気がするんだけど」


「そんなことはないよ。ただ、感謝の気持ちを伝えたかっただけだから。それとも何か別のことを期待していたのかい?」


「べ、べつにそんなんじゃないし!」


顔を真っ赤にして叫ぶと、彼女は自分の席に戻っていった。どうやら怒らせてしまったようだ。


その後も彼女と会話を交わすことはなかった。


放課後になると、僕は真っ直ぐ家に帰った。


「おかえりなさいませ、旦那様」


玄関を開けるなりメイド服姿の女性が現れた。彼女の名前は橘千春。この家の家事全般を取り仕切っている人である。年齢は二十代前半といったところだろう。


「今すぐ夕食の準備を始めますので、少々お待ちください」


「あ、その前に着替えてきてもいいですか?」


「はい、構いませんよ」


僕は自室に戻ると、制服を脱いで楽な格好に着替えた。それからリビングへと向かう。


テーブルには既に料理が並べられていた。僕は椅子に座ると、手を合わせていただきますと言う。


食事中は終始無言のまま時間が過ぎていった。


「ごちそうさま」


食べ終わると、食器を流し台まで運んでいく。そのまま部屋に戻るのかと思いきや、何故か彼女は僕の後に付いてきた。


「どうかしましたか?」


「いえ、特に用事はないのですが、少しお話があるんです」


「なんでしょうか?」


「実は、真広様に会わせたい方がいるんですよ」


「俺に? いったい誰です?」


「それは秘密ですよ。とりあえずついてきて下さい」


彼女に言われるままについて行くと、とある部屋の前までやって来た。


「こちらになります」


彼女が扉を開くと、中には一人の女性が立っていた。


「どうぞこちらへ」


女性に促されるままに室内へと足を踏み入れる。


「初めまして。私は九条由香里といいます。よろしくお願いしますね」


女性は笑顔を浮かべながら言った。


「はぁ、こちらこそよろしくお願いします」


「ところで、どうして私があなたの母親だと思ったのですか?」


突然の質問。しかし、動揺することはなかった。


「どうしてと言われても、見た瞬間に分かったからですね。あなたが僕の母親だと」


僕が答えると、彼女は嬉しそうにはしゃぎ始めた。


「凄いわ! 一目見て見抜かれたのは初めてよ。あなたはきっと特別な才能を持っているに違いありません」


「そうですか? あまり自覚はないんですけど」


「いいえ、あなたは素晴らしい能力の持ち主よ。きっと世界を変えることができるはず」


「大袈裟すぎませんか? 僕はただの高校生ですよ?」


「あら? そんなことないわよ。だって私の子供なんだもの」


「そういえば、あなたが僕の母親だという証拠はあるのですか?」


「もちろんあるわよ。ほら、これを見てちょうだい」


彼女はポケットから一枚の写真を取り出して僕に手渡した。そこには二人の人物が写っていたのだが、そのうちの片方に見覚えがあった。


「これは……僕?」


そこに映っていたのは七歳くらいの頃の僕だった。


「そうよ。よくわかったわね」


「まあ、一応母親なので……」


「そうよね。ふふっ」


彼女はとても上機嫌な様子だった。


「さっきの話に戻りましょう。僕が優れた才能を持つ人間だというのは本当なのですか?」


「ええ、間違いなく持っているわ。だから、それを活かすためにも、私と一緒に来てくれないかしら?」


「一緒にとは、つまり海外に行くということですか?」


「そういうことになるわね」


「どうしてそんなことをする必要があるのですか?」


「私達の組織では、優秀な人材を求めているの。だから、あなたをスカウトしに来たのよ」


「組織のことを教えてくれませんか?」


「もちろん教えてあげる。その代わりと言っては何だけど、一つだけ条件を飲んでほしいの」


「何でしょう?」


「それは―――」




≪ここからは私の文章です≫



 何か、選ばれし少年を描いたようなライトノベルみたいな小説の展開になりましたね。


 そして、何度か私が書いた小説の一部分をデータで送ると、希死念慮をモチーフにした展開が多かったです。文体からAIは希死念慮の兆候を分析するのでしょうか。私は凝った文体や独白が好きで描写などは好きなんですが、プロットが苦手なんです! BingやチャットGPTに尋ねると文体や描写力は褒めてくれますが、展開や物語力を指摘されました。それもすごく的確に。


 プロット作りに役に立てたいと思います。


 皆様もAIのべりすとをトライしてみては?

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