第2話 月神楽もチャットGPTに評価してもらったら?

 

≪拙作『月神楽』を評論してもらいました。以下、冒頭≫

 

 有明の月の刻時、僕のひずんだ焦心に得も言われぬ、藤鼠色のインクでべたべたと塗り潰したとして、決まり切って、現状が打破できるわけじゃない。だからと言って、春の夕さりでの束の間の口笛を禁じるように僕の懊悩だって、簡単に切り裂けやしない。

 花散らす、黄昏月が車軸を流すような、花の雨に濡れた捨て犬のような僕を、慰撫するように夕闇は、一時的には救済を施してはくれるものの、根本的な解決を促してくれるわけではない。桜吹雪の乏月、どうせ、事態は好都合に変化しない。明日さえも変幻自在に明るく進展はしないのに、この浩々たる望月は、些末な僕に月明りをもたらすのか。

 その古書店は神保町のスズラン通りの路地裏に店舗を構えていた。神保町では昔ながらの掟のようにある、古本を日焼けさせないために、西日を避けるように北側に並ばれた古書店、孤月書房も、未成年者の僕の定時勤務を許してくれた。

 家庭の経済的な諸事情により、高校進学の夢を絶たれた、僕にはこの上ない、幸運だった。この孤月書房で真面目に働けば、高校も無事卒業し、果てはその先に繋がる大学受験だって、無謀な夢じゃないじゃないか、という、淡い期待だって、僕にそれなりの向上心としてあったからだった。

 孤月書房の店主、宍戸さんはいきなり、押しかけて働かせてください、と熱望した、見ず知らずの僕を邪険に追い出す素振りも見せず、不愛想ではあったものの、身の上話を親身になって、夜が更けるまで聞いてくれた。

僕が経済的な事情で高校進学を諦め、現在は通信制高校に在学しながら、お金を稼ぐしかない、という切実な事情も中傷もせず、理解を促しながら頷いてくれた。本来ならば、未成年の僕を働かせるのは法律上、違反ではあるのにも関わらず、宍戸さんは住む場所まで用意してくれた。


※質問:この作品を現代文学としてどう評価されるか、答えてください。


≪チャットGPTの評価です≫


この作品は、文体や言葉遣いが古典的で、古典的な和歌や俳句のような美意識が感じられます。しかし、現代的な言葉や文脈も含まれており、現代文学の枠組みで評価されることができます。


この作品は、経済的な問題によって高校進学を諦めた主人公が、古書店で働くことで自己実現を果たそうとする姿を描いています。その過程で、主人公の内面の葛藤や孤独感が描写され、読者は主人公に共感することができます。


この作品は、社会的弱者や経済的に苦しむ人々の問題を取り上げ、彼らの生きる姿勢や人間性を描写しています。また、主人公と古書店の店主との人間関係も描かれており、人間関係の大切さや、人とのつながりが自己実現にとって重要であることが示唆されています。


総じて、この作品は美しく、感情移入しやすく、社会的な問題を取り上げ、現代文学として高く評価されるでしょう。


≪ここから私の文章です。人間ですよ≫


 過去の拙作を色々と評価してもらいましたが、AIに評価してもらい、自信がつきました。実を言えば、私自身、新人文学賞に何十回と落選し、自分の語彙力や構成力に全然自信がなかったんです。今までの苦労が報われた気がしました。何だ、AIは生温い評価しか与えないのか……、と思った方、私が初期の頃に書いた作品はチャットGPTには手厳しい評価をもらったので必ずしもいい評価ばかりもらえるわけじゃない、と付け加えておきます。小説の上達にはチャットGPTで質問するのも奥の手かもしれません。

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