U - 3

 陸に上がると辺りの様子が違いました。一面が砂漠でした。砂漠の向こうには人影が見えて、こっちに近づいてきます。


 かっぱらったお宝を両手いっぱいに抱えた浦島は呆然、それらを地面に落としてしまいました。お宝の一つ、漆塗りの箱ですが、落ちた拍子に蓋が開き中から煙がもくもく立ち込めます。


 浦島はスキル取得画面を開き「Blitz」を選択。速攻でスキルを発動、爆速で砂漠の人影に接近して攻撃、クリティカル、相手の頭をバラバラにしました。

 スキルを発動したおかげで浦島は煙を浴びずに済んだのです。


 浦島がった服の胸元を見ると「どこそことここそこの偉大なる伝統におけるデザートレンジャーズ」と書かれたワッペンがありました。

 そんなん知るか。

 浦島は Loot して装備など回収。略奪品の中に金の指輪がありました。


 浦島は指輪を付けました。姿が消滅します。

 彼から見える世界は幻覚の世界で、陰ったり靄ったり不思議な見え方がしました。


 この指輪には手放し難くなる魅力があります。

 それもそのはず、この指輪は冥王が力を込めて打った指輪だったから魅力があったのです。


 指輪を外した浦島にスマホの着信。 

 電話に出ると「指輪を壊すのじゃ」と爺さんの声が。

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