サルノイア - 2

 次のクローンが天井の穴から落とされました。

 記憶はリストア済、手違いでクラブは共産主義を覚えています。


 現場は清掃済ですが種はあり、モンキーは種を拾いました。二人は帰宅。

 

 翌日、藻草培養槽を担当するモンキーは槽に種を放りました。反逆行為。

 見つけたクラブは監視カメラに言いました。


「親愛なるコンピューター、 MNKY-I-PCG-2 は藻草培養槽に何かを放り込みました! きっと毒物です。反逆です!」


 クラブを見たモンキーはミュータント・パワー「異常現象アノマリー」を発動。成功。


 監視カメラ付属のスピーカーから声。


「市民、アイボールの映像から MNKY-I-PCG-2 が槽に異物を投入したことを確認しました。なぜ止めなかったのですか。なぜ槽から異物を拾いあげなかったのですか。そのまま動かないでください。トラブルシューターチームがあなたの現在位置に派遣されました。市民、あなたの奉仕に感謝します。まもなく全てが元通りになります」


 駆け付けたレッドクリアランスのトラブルシューターがモンキーとクラブを銃殺しました。


 アノマリーで種は発芽しました。柿の木です。それは急速に成長して建物の屋根を破壊、地下都市の天井を抜けて地上まで伸びました。

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