4月14日 至急求む、推し。
数日前、職場で「架空の種族になるとしたら何がいいですか〜?」みたいなアホな質問をした。その時の私は真面目に悩んでいた。
もし女神に「あなたはこれから異世界に転生されます。生まれ変われるとしたらどの種族になりたいですか?」と言われたらどうすればいいんだーっ!???って。作業に支障をきたすレベルで悩んでいた。(仕事しろ)
吸血鬼はヴィジュアルが最高に好きだけど日向ぼっこできないのが辛い。人魚は設定によるけど水に入るたび変身するなら無しだし。(プール行けないやん〜っ!)妖精や天使は羽が邪魔すぎて交通機関使えないし。
職場のお姉様方(私と同じ年代)はみんな苦笑いしながら首を傾けていた。
「種族ってなに?」
まあ急にそんなこと言われてもピンとこないよな。ふむふむ、フランケンシュタインやミイラは手入れが大変そうだし。狼人間は満月を見るたび変身しちゃうし。ってところで「エルフ」を思い出した。
「エルフとか良くないっすか!?」
すかさずお姉様方に問いかける。「確かに!」「いいね!」などと返事を想像していたけど返ってきた答えは「何それ?」であった。
「耳がとんがってる綺麗な人たちですよ!」
「……?」
「ロードオブザリング知ってますか?」
「ろーど、え……なに?」
「ゲームとか漫画にも登場していますよ!」
「ゲームしないなぁ……」
「(全私絶句)」
職場にいる同年代のお姉様方は誰一人として「エルフ」を知らない事実がショックすぎた。そこで(他のみんなより)年上のお姉様に「ロードオブザリング知ってますか?」と聞いたら「見たことはありますよ。王の帰還とかですよね〜」と返してくれて安心した。「エルフも知ってますよ〜」よかったよかったぁ!
エルフの存在は私の妄想ではなかったみたい。
だとしたら同年代の方々は日々何を考えて、見て、聞いて、話して、触れて、学んで、生きているのだろう。
いつもズレを感じる。
『推し』という文化を最近知った。推し活も。何万円も一つのライブやガチャで費やすらしい。
「べにこさんは『推し』いますか?」
いろいろ教えてくれた子に聞かれた。
「お、推し……はいま……いないかな……」
「そうですか……」
落ち込まれた。私から散々話を聞いておいて、推しがいないとかあり得ないわ〜。かわいそう〜。と言われたような気がした。推しがいないと人間として認められないのか……。無念。
私もジャニーズとか、アイドルもののスマホゲームとか、メン地下とかを推す時が来るのだろうか。
べにこの社会勉強を続く——。
肉はメタリックな色をしていて、怖い。デフォルメされたイラストでは茶色だったり赤色だったりしている。でも現実では緑色だったり、青色だったり、紫色だったり。光沢感があって土鳩の首元みたいな色彩をまとっている。
無理ゲーすぎでは?
全肉にデミグラスソースでもかけたるか!?
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