第14話 小説は絵画でもあり、音楽でもある。
私は文章を書き、黙読したときの『響き』に、こだわります。
文章の単語を音に例え、単語の響きを考慮しながら文章がひとつの
ですので、文字を『音』としてとらえ、文章は『音階』としてとらえます。
自分の文章を黙読した時、耳に心地よいかどうかを吟味します。
一方で文章、もしくは小説そのものを『グラデーション』と、とらえる人がいて、興味深かったです。
音楽も強弱のグラデーションで成り立ちます。
文章や小説と一緒ですね。
こちらは文脈を『色』にとらえ、小説を絵画として見ているような気がします。
ただ、強弱をつければそれで秀逸な小説になるのかといえば、そうでもない。
適度に特別意味のない、たとえば主人公の生活空間の描写などを組み込むなどして、フラットな部分も書かないと、読者はついてきてくれません。
ずっとジェットコースターに乗ったままでは目が回るのと一緒です。
一回ジェットコースターを降りて、休憩してからの二回目が楽しいのは、そのためです。乗りっぱなしじゃないからです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます