第6話 まだ後遺症?

 今現在、盛大な風邪をひいています。

 バカと何とかは風邪ひかない、とか言われていますが、ひきました。


 悪寒がすごくて布団の中でぶるぶる震える。

 扁桃腺の腫れがひどくて、食事ができない。

 咳をするため、喉の粘膜もやられてしまう。

 だるさがひどい。歯を磨き、顔を洗うのも一苦労。等々。

 

 コロナ禍でしたら速攻で検査に行っていたでしょう。でも、熱は平熱なんですよ。


 私、腹部に巨大な腫瘍が見つかりまして、今年の1月に全身麻酔、開腹、腫瘍ができた臓器の全摘手術を受けました。

 もう半年近く前になりますが、免疫力が弱まると感染症に罹患しやすくなりますよね。本当はまだ療養が必要な期間なんだろうか。


 なんて上記のように呑気に構えていた私。ですが、総合病院の発熱外来に診察に行ったらコロナでした。


 普段は病院に行こうなんて考えない頑丈な健康体。

 それなのに、今回は風邪とは違う何かを動物的な直感で感じ取り、自ら病院に行きました。家族や周囲の皆様にご迷惑をおかけする前に対応できて良かったです。


 ただ、病院では陽性反応が出ましたよと言われただけで、風邪薬を処方され、帰されました。なんか『風邪ナオール』みたいな変なやつです。

 現在のコロナは第五類。

 不要不急の用事がなければ、自宅療養五日間で行動制限も解除されてしまうんですね。そのせいもあってなのか、コロナに感染する人が、また増えてきているみたいです。


 五類だから症状も軽いとタカをくくりましたが大間違い。

 扁桃腺は真っ赤に腫れあがり、水も飲めない。固形物を嚥下えんかすると、扁桃腺に激痛が。

 病院でもらった総合風邪薬は飲んでましたよ。

 でも、陽性反応と称されてから五日目ぐらいが症状のピークでした。


 血痰を吐くほどの激しい咳で眠れない。頭が痛い。

 喘息のようにゼイゼイと息が鳴る。

 体温は私史上初の39度を計測しました。体がぶるぶる震えるぐらいの熱って、こういう感じなんですね。


 さすがにちょっと怖くなり、父に車で病院に連れていって欲しいと嘆願しました。何かしら点滴ぐらい打ってくれるだろうと。

 その頃には牛乳と果物しか喉を通らず、脱水、気管支炎、肺炎の心配もありましたから。そんな娘を横目にしながら「自分で行って来い」のひとことでバッサリ。


「死んだら呪ってやるからなーっ!」


 どこの親が39度まで発熱している娘を自転車で病院に行かせます?

 コロナですので、タクシー呼ぶのも憚られました。

 こういう時の父の冷淡さは、未だに理解できません。自閉スペクトラムという行動障害が注目されておりますが、それに近い感じです。

 他人の感情に同調できない性格傾向。

 娘が熱を39度も出しているのに、平気でテレビ見て笑っちゃうことが出来てしまう。


 わめいた私は自分の部屋でゼイゼイ言いながら布団に横たわっているしかありません。そういった症状が続いたのは3週間ほど。

 体重が急下降で減っていく。

 ほぼ絶食状態でしたから。


 これを機にしてダイエットするか。

 どうせ食欲もないし何も食べられないんだし。

 食べたい時に食べる量をセーブするより、よっぽど楽です。

 そんな邪な考えもチラリと浮かぶ。母には「無理をしてでも食べなさい。体がもたないよ」と言われました。

 でも、私は体に脂肪というエネルギーをたっぷり蓄えていますので、問題ないっス。

 

 ただし、脱水にだけは気をつけました。

 水を飲んでも扁桃腺が痛むのに、牛乳だけは大丈夫、というのが不思議でした。

 なんでかなあと思っていたら、読者の方から「牛乳は膜があるからじゃないでしょうか」と仰って頂き、なるほど! と思いました。


 今、全力でコロナと戦っている罹患の皆様。

 牛乳と果物で私は命を繋ぎました。果物はビタミン補給のためにです。自己免疫力で治すしかない病気ですから、気力で治してやりましょう!

 また、五類だからといってコロナの症状も後遺症も、軽くなった訳ではありません。

 かかれば相応の症状で苦しめられます。


 マスクや消毒など、基本に立ち返って頂きたいと願っています。

 

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