AIの書いた追放
けろよん
第1話
「お前を追放する!」
『……は?』
俺は今、冒険者ギルドの応接室にいる。
目の前には3人の冒険者が座っている。
俺がこの部屋に入るなり、いきなり言われた言葉だ。
「お前はもうこのパーティには必要ない」
そう言ったのはリーダー格の男。名前は確か……ガリオス帝国の冒険者でAランクだったかな?
「そうだぜ! さっさと出て行けよ!」
こっちもAランク。名前は……忘れたな。
「早く出て行くのですわ」
こいつも同じくAランクの女。名前は何だっけか? まあどうでもいいや。
「ふーん、それで?」
「ふん、貴様のような無能はこの国にいらないんだよ」
「だからさっさと消えろって言ってるんだ!」
Aランク2人が凄んでくるが、正直迫力がない。
というかコイツら弱いな。こんな奴らに今まで怯えていたと思うと情けない気持ちになる。
「お前ら、この国に来る前に寄った町で何か問題を起こさなかったか?」
「ああ? 何を言って……」
「例えば、町娘に乱暴しようとしたとか、盗みに入ったとか、そんなところだろう?」
「……ちっ、それがどうしたっていうんだよ」
「この町ではな、そういうクズ共を冒険者として雇う事を禁止しているんだよ」
そう、この町で俺が作った法の一つだ。
町の治安が悪くなるからという理由で、悪行を行うような輩は入れないようにしている。
「そいつらは全員、元犯罪奴隷なんだ。罪を償うために働いているわけだが、お前たちはその邪魔をしたわけだ」
「ぐっ……」
「という事で、お前たち三人には罰金を支払ってもらう事になる」
「ば、罰金だと!?」
「当然だろ? お前たちのやった事はれっきとした罪だぞ?」
「ふざけんじゃねえ!!」
ガリオニアの冒険者は立ち上がると、腰に差している剣を抜いて構えた。
おお怖い怖い。これが本場の威嚇かぁ……。
「お、おい! ちょっと待てよ!」
「うるせえ!! テメエらも武器を構えろ!!」
仲間の言葉を無視して、冒険者の男は叫ぶ。
他の二人は慌てながら立ち上がり、それぞれ得物を構えた。
「へぇ、やる気なのか? じゃあ仕方ないな」
俺はアイテムボックスから刀を取り出すと、鞘のまま男に向かって放り投げた。
突然飛んできた刀を慌てて受け取るガリオン。
「それを抜け。そして戦おうじゃないか」
「……いい度胸してるじゃねぇか」
ニヤリと笑うガリオン。他の二人も立ち上がってこちらの様子を見ている。
「安心しろ、殺しはしないさ。お前らが降参するまで痛めつけてやるだけだ」
「……舐めんのも大概にしやがれ!」
俺の言葉を聞いて激高した男が突っ込んで来る。
だが遅い。動き出しが遅すぎる。
『雷光一閃』
一瞬で間合いを詰めた俺は、男の脇腹に向けて刀を一閃させる。
「ぎゃあっ!」
悲鳴を上げながら吹き飛ぶ男。
そのまま壁に衝突し、気を失ったようだ。
「なっ!? この野郎!!」
もう一人のAランク冒険者が斬りかかってくるが、それを避けて腕を掴み、一本背負いをする。
床に叩きつけられた衝撃で動けなくなっている所に、顔面を踏みつけた。
「ぐげっ!!」
潰れたカエルのような声を出して気絶する。これで残るは一人か。
最後のAランク冒険者を見ると、彼は恐怖の表情を浮かべていた。
「ま、まさかこんなに強いなんて……」
「さあ、次はお前の番だ。素直に負けを認めれば命だけは助けてやろう」
「ひっ!」
後ずさる彼を見て、少しだけ可哀想になった。
だが、こいつらを野放しにするわけにもいかない。
「じゃあ死ねやオラァッ!!!」
彼が短剣を振りかざしながら襲い掛かってくる。
あまりにも遅い斬撃だったので、軽く避けてからカウンターで鳩尾に拳を叩き込んだ。
「ごほっ!」
崩れ落ちるように倒れる男。よし、これで終わりだな。
「お疲れ様です!」
ギルドの職員達が部屋に入ってきた。どうやら騒ぎを聞きつけて来たらしい。
「こいつらを連れてってくれるか?」
「分かりました。おい、連れて行け!」
職員達は男達を引き摺るようにして連れて行く。
これでようやく終わったか。やれやれ、本当に面倒だったぜ……。
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