知りたくなかった名前

 中学一年生の私は、女友達の言葉を気にも留めなかった。


「アイツ、実はあなたのことが好きなんだって!」


 彼に優しくされる度に好かれている事を自覚していく。目が合った時の感覚が不思議だった。

 それから違うクラスを経て私は三年生に。

 彼には彼女ができた。私はこの感情の名前を知った。

 バカね、私。

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