終わらない運動会の敗者

「位置について、よーいどん!」


 先生の号令で僕らは一斉に駆け出した。僕は足が速いんだ。

 必死で決められたコース走る中、僕は横を見る。よし、まだ隣の人はかなり後ろにいるぞ。


「あっ!」


 脇見をしていたら足元の石に躓いた。転んだ僕を誰も助けてはくれない。

 こうして僕は社会で負け組となった。

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