ブラックボックスは廃棄処分へ
「……つまらないなあ」
その中身を知り、僕は落胆して箱の蓋を閉じた。偽物の宝石の輝きについつい騙されてしまった。
「なんて美しいんだ!」
古ぼけた箱の中身は小さな玩具が。でも、職人技が光っている一品物だ。
僕はこれから箱の中身ではなく、物の裏側を見よう。本物の作り手の苦労を知ったから。
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