第21話 告白大会?(大幅改訂)

少年鑑定所に関しては2週間の期限とネット上には記載があった。

でも最終的には4週間まで期限が伸びる可能性もあるという。

まあそれはそれで、これはこれで。

その間は楽しむか普段通りに。

思いながら俺は校舎を見て回る。


今日は休日だが普段通り登校して来る感じである。

学校はもうお祭りモードである。

今日は何せ待望の文化祭当日だから、だ。

結局本当に.....色々あったが何というかそのキスまでされたのだが。

いやどんな文化祭だよ。


「うーぬ.....?」


「よお。何を悩んでいるんだ相棒さんや」


「いや。そうだな。七瀬にどう応えるべきかな、って思ってな」


「ああ。教室でキスされたもんな。何十回か死ねよ」


「智和さん。厳しいぞお前さん」


「やかましい。お前という奴は」


お前な。

何が死ねなのか。

俺はジト目をしながら智和を見る。


今日は俺はあまり出番が無いので文化祭を楽しんでいる。

智和も焼きそばとか買っている。

楽しんでいるなぁ、と思う。


「おう。焼きそば1口食うか?」


「見ていたからか?いや。お前既に結構食っただろ。別の間接キスになるぞ」


「キモいって言いたいのか貴様ァ?」


「あ?そうだが?ったりめーだろ貴様ァ?」

 

いくら友人でも男の友人が舐めた箸は使いたくない。

思いながら智和を見てから俺は周りを見渡す。

今日は学生達が動きまくり。


子供が居て大人が居る。

面倒いこったな騒がしい。

思っていると智和が焼きそばを思いっきり啜ってから、そういや、と言ってから箸を休めた。


「常盤はどうなったんだ?」


「ああ。常盤な。.....一応だけど少年鑑定所に居るままだ。それから先は知らん」


「あー。そうなんだな。弁護士とか雇うとか聞いたがどうなんだ?法律家さんや」


「俺に聞いて分かると思うか?お前。よく知らんぞ」


「そうだな」


そんな感じで会話をする。

それから俺達は絵を飾っている場所に来た。

小さな教室のギャラリーである。

この場所は1年生の教室で.....ある。

つまりを言うと七瀬と近い距離にあり。


「.....」


「どうした?」


「いや。急に小っ恥ずかしくなったから」


「何でだよ」


「いやまあ、何でだよ、と言われるとそうだな.....まあその。色々だ」


七瀬に距離が近い。

思いながら居ると予想通りというか。

先輩、と声がした。


背後を振り返ると何故かそこに私服の七瀬が。

何だコイツは?

一体何故可愛らしい私服になっている。

デートみたいじゃないか。


「あ。これですか?.....これはショーの為です」


「うん?ショーってなんだ?」


「ちょうどモデルの様な感じで選ばれました。私が。ファッションショーみたいな感じです」


「.....成程。それでお前はそんな服装をしているんだな?」


「そういう事ですね。因みにファッションショー観に来ませんか?」


「それは一体何処であるんだ?」


体育館です、と言われて俺達は、成程、と納得する。

それから俺は、んじゃまあ見に行ってみるか。体育館に行くか、と思い。

そして俺達は絵を見て周るのを一旦止めてから体育館に向かう。

すると途中で、裏に入ります。私、準備しますね、と笑顔になった七瀬。


「ああ。気を付けてな」


「はい。先輩。楽しみに」


「そうだな。じゃあまた」


そして俺達は体育館に入る。

そこでは一筋の光がショーのある所を照らしている感じだった。

俺達の所は真っ暗である。

その一筋の光を見ながら俺は顎に手を添える。


「楽しみだな」


「そうだな。どう変身するか、だが」


そんな感じで居るとバッと音がした。

そしてライトが壇上に点灯する。

それから司会者の様な女子が出て来てから、ウェルカム!、と言う。

俺達はその姿を見守る。


『今日は地域の人達と協力してのファッションショーです!楽しんで下さい!』


「ああ。.....成程そうなのか」


そんな感じで納得しながら俺は壇上を見る。

すると中学生と高校生が現れる。

中には七瀬も居た。


ふむ、と思いながらその姿を見ていると何か視線を感じる。

俺は?を浮かべて壇上を見るが.....誰も居ない。

視線を送った様な輩は、だ。

何だ今のは。

またマズイ事が起こるのか?


そんな感じで思いながら見ているとエントリーナンバーが読み上げられ。

そして七瀬の番が来た、と思ったのだが。

予想外の事態が起こった。

それは何というか俺に対して視線を2回感じたから.....その。

身震いを感じたのである。

何だ今のは。


『それでは皆様!!!!!ファッションショーをお楽しみ下さい!先ずはエントリーナンバー1番です!柳薫(やなぎかおる)さんです!』


「フゥオオオ!!!!!」


「ウルセェ.....」


「まあそう言うな。はっはっは」


絶叫する会場。

乗る気の無い俺。

何かもう帰ろうか、と思っていると。

その柳という女子がこっちを見ているのに気が付いた。

あの制服は中学生だと思われるが。


「こっちを見たぞ!!!!!」


「いいや違うね!俺を見たんだよ!」


「俺だ!」


「俺だ!!!!!」


野蛮な戦いである。

俺は盛大に溜息を吐きながらその姿を見ていると。

柳は俺を見ている様な感じを見受けれた。

何だ?、と思いながら柳を見ていたが。

柳はそのまま去って行く。


「.....なあ。智和」


「何だ?」


「アイツ.....ってか柳って奴だけどさ。俺を見てなかったか?」


「気のせいじゃねぇか?お前の事は七瀬以外が狙っていると考えにくい。.....この会場にはうん100人って居るんだぞ」


「そうか?まあ確かにな」


確かにな。

気のせいか。

そんな感じでプログラムは進み。

そして10番目に七瀬が出て来た。


七瀬は俺を見ながら笑顔になる。

アイツめ、と思うが。

私服も可愛いこったな。

そう思いながら俺は七瀬を見ていると司会者がまた声を発した。


『それでは最後のプログラムをご紹介します!!!!!』


「最後ってあのくす玉か?」


「らしいな?」


そんな感じで智和と話しているとくす玉が割れた。

そして中から、告白大会、と書かれた紙が出てくる。

俺達は固まりながら、え?、と声を発した。


それから、プログラムアンノウン!!!!!告白大会です!!!!!、と司会者が絶叫する.....って何!?

告白大会だ!!!!?


『ここでは来てくれた皆さんの中で特に好きな男子に対して女子が告白します!!!!!』


「「「「「なにぃ!!!!?それはマジか!?」」」」」


男子達は原始人の様な感じでウホウホになる。

俺は、よし分かった。智和。帰るか、と言うが。

智和は、まあ良いじゃないか。面白そうだ、と笑顔になってニヤッとする。

いやもう答えは分かっているんだが。

 

『エントリーナンバー1番の方!!!!!』


『.....初めまして。柳薫です』


柳が出て来た。

俺はその姿を見ながら、誰に告白するのか、と思い見ていると。

柳は息を思いっきり吸い込み。

そして俺を見た。

絶叫する。


『長谷仁さんが好きです!!!!!』


「.....へ?」


『大好きです!!!!!』


「な.....!?」


俺は真っ赤になる。

いきなりの告白だった。

と言うかマジにお前誰だよ!!!!?


俺は唖然としながらその姿を見る。

するとスポットライトが俺に点いた。

会場の目線が俺に集中する。


「じ、じん。お前.....という奴は」


「智和。俺は何もしてないんだが!」


「喧しいわ!?」


俺は赤くなってから柳を見る。

柳は人混みをかき分けて俺の元にやって来る。

それから俺を見上げた。


め、メチャクチャ可愛いんだが。

俺はそんな気は無いのに赤くなってしまう。

唖然としている周りを見ながら俺は柳を見る。


「七瀬さんは知り合いです。親戚です」


「そ、そうな.....へ?」


「だから好きです」


そして何を思ったか。

柳は背伸びをしてからそのまま俺の頬にキスをした。

コイツ!!!!?いきなり何をしてんだ!!!!?

俺は真っ赤になりながら反応する。

すると周りが、ぁん?、と激昂した。


「くらすぞ貴様ァ!!!!!」


「あのアホをぶっ殺せぇ!!!!!」


「浮気野郎がァ!!!!!」


大ブーイング。

卵でも飛んで来そうな勢いである。

するとその柳の背後から、何しているの!?、と七瀬が駆け寄って来る。

柳は真顔のまま、何ってキスだよ?、と反応する。


「キスって.....」


「お姉ちゃんだけじゃないよ。.....私だってこの人が好きなんだから」


「.....!」


どうでも良いが.....このままでは俺が外野に殺される。

思いながら俺は後退りする。

そして逃走を図ったが。

そのまま智和に捕まった。


「何をする!親友よ!!!!!」


「今から貴様という奴は親友では無い」


「ふざけんなテメェ!?都合の良い時に限って!」


おう。それでも良かろう。

浮気野郎はこうだ!、とくすぐり始める智和。

止めろぉ!

そして生贄扱いされる俺。

何でこんな事に。


思いながら俺は盛大に溜息をまた吐いた。

すると七瀬が、先輩のバカ、と頬を膨らませた。

思いっきり膨らませる。

面倒臭いなクソッタレが!?

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