いつも一緒に居た女友達が、彼氏がデキて俺と一緒に居る事がなくなった。

神石水亞宮類

第1話 いつも一緒に居た女友達が、彼氏がデキて俺と一緒に居る事がなくなった。




俺は高校2年生の男子だ!

仲が良い友達は、男友達の作磨と女友達の優愛だ。

いつも俺達は3人一緒で、何をする訳でもなくいつも3人で居たんだ。

俺と作磨は小学校からの幼馴染で、優愛は高校に入って仲良くなった

友達だった。

俺も作磨も直ぐに優愛と仲良くなる。




『今度さー3人で映画でも観に行かない?』

『いいよ。』

『俺も行く。』



しょうもない話で俺達は何処に居ても盛り上がるぐらい仲が良かった。

でもある時、女友達の優愛に彼氏がデキる。




『今から小腹が空いたからファーストフードにでも行かない?』

『俺、行く!』

『・・・ご、ごめん、今から彼氏と会う約束してるから今日は行けないや。』

『あぁ、そっか。』

『彼氏とふたりだと優愛もイチャイチャするのか?』

『何、馬鹿な事言ってんのよ! じゃあね。』

『・・・ううん。』



別に俺も作磨も、“優愛の事が好きだった訳じゃないのだが、、、。”

ずっと3人で居たから、一人かけるとなんだか寂しい。

勿論! 年頃だし、彼氏がデキてもおかしくはない!

いつか? 作磨も優愛のように恋人が出来たら? いつもみたいに

一緒に居れなくなるのだろうな、ふと考えていた。




『なあ作磨!』

『あぁ? 何だよ。』

『“お前も優愛みたいに恋人出来たら俺とこうやって一緒に居れなく

なるんだろうな。”』

『陸は? “彼女、欲しくないのか?”』

『えぇ!? 俺?』

『そういう事、考えた事ないのか?』

『あぁ、考えた事なかったよ。』

『いつまでも3人で一緒には居れないと思うよ。』

『・・・ううん、分かってるよ。』

『そっか、それならいいなけどな。』

『なんだよ? そういう相手が今、作磨にも居るのか?』

『・・・ま、まあな、どうなるかはまだ分かんないけどさ。』

『俺もちゃんと考えた方がいいみたいだな。』

『陸も早く彼女作れよ。』

『・・・・あぁ、』



まさかな!? 作磨もそういう相手が居るらしい。

俺だけ相手が居ないのか?

優愛も彼氏と会わない時は、俺達と一緒には居るのだけど......。

ほとんど彼氏と居る時間を優先するから、俺達と会わない時間の方が

今は多くなった。


“彼氏持ちの彼女は?” 彼氏優先なのだろう。


分かってはいたけど、席が一つ空いたみたいで寂しいんだ!

そこに作磨まで居なくなったら? そう考えただけで俺は寂しさに

押し潰されそうになった。

勿論! “俺も彼女を作ろうと考えもしたのだが、、、。”

あまり恋愛に興味のない俺は、彼女を無理に作ろうとまで考えられなかった。




『ごめん陸、オレも彼女できたわー!』

『・・・そ、そっか、』

『そんなに寂しい顔するなよ~いつも通り! 陸とは友達なんだからさ。』

『あぁ、』

『じゃあな、今からオレ彼女と会う約束してるから行くわー!』

『・・・ううん。』




・・・とうとう俺だけ取り残されてしまう。

こうなる事は、何となくわかっていた。

俺には恋愛感情がないから、恋人を作りたいと想えないのだ。



取りあえず今は? “違うグループに入れてもらおうと思う。”


一人よりはまだマシだ!

気が合わないグループでもないよりマシ。

今居るグループは、“地下アイドルオタク組合”というグループに

俺は入れてもらったんだ。


なかなか? 話が嚙み合わないけど、それでも一人よりは俺は

マシだと思っている!

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いつも一緒に居た女友達が、彼氏がデキて俺と一緒に居る事がなくなった。 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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