第1話への応援コメント
こんばんは。企画から来た薮坂です。よろしくお願いします。
作品、読ませていただきました。エッジの効いた文章というか、テーマも相まって硬い印象を抱きました。一言でいうと「カッコいいなぁ」です。
戦争がなければ、この三人にはどんな未来があったのだろう、と思わずにはいられない展開でした。最後のパールハーバーなんて、もしかしてナツとハルはオリンピックではない戦いを……? と思ってしまいます。
この物語の軸と筆致が合っていて、短い文字数ながらいろいろその先を想像できて、物語に深さを与えているような印象です。この企画の中で、いい意味で異質。私の語彙力では伝えきれないのが申し訳ないのですが、とてもカッコ良い物語でした!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
近年では断トツの駄作だと思っていたのですが、普段私の作品を読まない方々からの評価は良いようで。
いや、本当に良いのか。
第1話への応援コメント
ゆあん様の自主企画からお邪魔しました。
お見事としか言えません。
陳腐な感想でお恥ずかしいですが大河ドラマ「いだてん」を思い出します。
各国の選手はただひたむきに練習を重ねてきたのに、それは国威発揚の場でもあり、一歩間違えば戦争に駆り出される兵の鍛錬の機会でもある。
世相と政治が紙一重だった時代に翻弄されたアスリートの方々の想いは哀しくもあり気高くもありますね。
ただひとつ恐縮ですが、いっこだけ気になったのが。
>ハルの真剣な眼差しに、アキは目を見開き、ナツは目を細めた。
「目を細める」って嬉しくて笑う時の表現なので。
ナツは日米開戦の先行きを見越していて、春樹の発言を受けても敢えて、フェンシングの他にも勝負を付けようぜ、と彼を挑発したのでしょうか。
それとも同じ志を持つアスリートから敵同士として敢えて袂を分かった春樹に対して、ナツは眉をひそめたのでしょうか?
仮に前者だとしたら、戦勝国となったメリケンさんの顛末を考えると、それまた春樹にとっては哀しい話だなどと妄想してしまいます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ああ、いだてんってありましたね。大河ドラマにしては珍しい時代だな、とだけの認識で一度も観たことはないですが。
仮にです。日本の中のある地方自治体が日本から独立しようと武力蜂起したとします。それまで同じ立場だったのに、所属する社会によってお互いが敵になってしまう。
ん、坂東眞砂子さんの小説でそんなのがありましたね。それは置いといて、そんなこと許されるはずもありません。ありませんが、それが起こるのが戦争です。
アスリートに焦点を合わせたわけではなく、そんなのやだなあ、っていう単純な気持ちから描きました。
さて、「目を細める」ですが、辞書によっては仰るような意味しか載っていないものもあるようですね。当然、他の意味(状態)を書いている辞書もあります。
この物語の指摘された箇所は比喩表現ではありません。「眉をひそめる」や「眉根を寄せる」ともちがいます。
しかし、そう読まれてもいいと思いますよ。春樹とナツとアキ。三人を近くで見ている立場として、感じたことを感じたままに消化するのが読書だと思いますので。
第1話への応援コメント
幼馴染同士が成長することで変化していく……色恋かな?と思いつつ読んでいたら、きな臭い世情により変化せざるを得ない状況でもあったとは。
これから起こることを予感させる展開に、胸がざわざわする物語でした。
>ハルが生唾を飲みながら、その勲章を指さして訊いた。
ここ、ハルではなくナツではないでしょうか?私の勘違いならごめんなさい。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
こういう物語を自由に書いて、ネットで世界に公開できる世の中を守っていきたいものです。
感想をよせて頂きありがとうございました。そればかりでなく、間違いの指摘まで。編集・校閲さんの力を借りずひとりで書いていて、一番ありがたいのが誤字などの指摘です。何度読み返しても、ひとりでは見落としがあるんですよね。
しかし、こんな短い掌編でふたつ(公開直後にも誤字を指摘して頂きました)もミスを犯すとは。集中力と注意力の欠如ですね。まあ、私は自分に甘いので「仕方ないよ」と済ますのですが。
いいの様も昨日書かれているのですね。しばらく企画のページも覗いていないので、読んでみないといけないですね。後ほどお邪魔すると思います。
繰り返しお礼ばかりになってしまいますが、ありがとうございました。
第1話への応援コメント
はじめまして、春にさよなら企画をたどって参りました。拙い感想ですが、お納めください……
時代背景(東京オリンピックが中止になったころ)と、ハル、ナツ、アキのうち、ハルだけが日本人である、ということが分かった時点ですごく心がざわざわしていたのですが、ハルの軍服の勲章の辺りから急こう配で悲しい気持ちにさせられ、最後にナツたちがパールハーバーに帰る、というところでわっとなるのが本当にすごいなと思いました(私は歴史にはとても疎いのですが、もちろんパールハーバーのことは知っているので)。
幼馴染として育っても、親が日本びいきでナツ、アキ、なんていう名前を付けて育ててくれていたとしても、どうしようもない部分で「ハルとは違う」ということが大人になるにつれ浮き彫りになるんですよね。
オリンピックが「平和の祭典」と呼ばれることと、本当によくマッチした物語だと思いました。
素敵な作品をありがとうございます!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
人ひとりを見てコミニュケーションをとると、国籍とか関係なく思えるのですが、やはり何かの瞬間に、違いを感じるんですよね。
問題はその感じた違いを「そういうものだ」と当然のことと納得したり、「日本人同士であっても違いはある」と違いを許容したりできるかですよね。
ただ、それも国家や権力者が選択肢を個人に与えていたらの場合。この物語の時代のように、自由を奪われことのないよう祈るばかりです。
素敵な感想、改めてありがとうございました。
第1話への応援コメント
1940年の東京オリンピック。珍しい題材です。
それに近代五種競技。
こんなのもあったんだなと。そういえば、TVの中継など見た事がないですね。
当時、日米関係は加速度的に悪化していたと思われますが、その様子が日米双方の人物から伺う事が出来て面白かったです。
半面、将来日米戦が勃発して最初の戦場が真珠湾になる事を知っているかのような描写には違和感を覚えました。
感想は以上です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最近、と言いますか、2020年のオリンピックが延期になったとき、やたらとこの時のオリンピックの話題が多かったので、珍しいどころかありきたりかなあ、と心配していました。良かったです。
この二年後、パールハーバーで何が起こるか。読者も当然知っているからそういう流れにしました。
その上で「もしかしたらアキを奪ったナツがいるから春樹が真珠湾攻撃に一言添えたのかも」くらい想像を膨らませてくれる人もいたらいいな、くらいの気持ちで。
第1話への応援コメント
企画から来ました。
異国情緒を入れてくる構成、うまいですねー。身長差の部分をこういうふうに解消するのもお見事でした。
ところで支那と書かなかったのはわざとですか?ナツはアメリカ人ですからチャイナと書いてもよかったかもです。
「そういう話になってるのか? アメリカと」これもアメリカ人は自分の国のことアメリカって言いませんからステイツとかUSAとか書いた方がそれっぽいかと思います。
ちなみに私は身長差を気にするという指定プロットで悶絶しています。
とても面白かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
誤字の報告もありがとうございます。助かりました。
ところで、国名の呼称によるナショナリティの表れに気付かれたなら、それがナツの内面、性格、思想を匂わせる表現だと認識して欲しかったです。
逆に「アウチ!」と反射的に出てしまった言葉に、色々と想像を巡らせて貰いたかったところですね。
それもこれも、誤字の影響があるのでしょう。惜しまれます。
チャイナと書いてもよかったかも、USAとか書いた方がそれっぽい、ではダメなのです。
あそこは、日本人と同じ言葉でなくては。支那でないといけないし、アメリカでないといけない。
その他のセリフでも、メリケンやD.C.といった表現を使っていますが、他の言い方ではダメなのです。
あまりこの場で作者が行間を説明するのも、読者に読み方を狭めさせるだけなので良くないですね。この辺にしておきます。
今作は自分でも思い描いた出来とはかけ離れてしまって、力不足を痛感することになりました。品質を一定以上に保つのは本当に難しいですね。
第1話への応援コメント
失礼致します。
3人の若者の青春の描写が痛々しい。ヘッセ著「春の嵐」を見ているような気分です。最後の方で残酷な急展開を見せつけられた感があります。一人ひとりの動向は歴史には刻まれないけど決して軽いものではないのが伝わってきます。
PS.拙作へのフォロー、誠にありがとうございます!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
読書家なのですね。私にとってヘッセは、テストにおいて「車輪の下」と線で結ぶだけの対象でしかなかったです。
作品フォローについては、私の「面白い物語を読みたい」という自主企画に自選されていたので。まだ参加作品の半数程度しか読めていません。読めるのは、もうしばらくしてからになりそうです。
編集済
第1話への応援コメント
ハル=桜=日本軍を連想させるのでしょうか。日本人のハルとアメリカ人のナツ、きっと二度と逢うことのできないだろう二人を思うと哀しい気持ちになります。
前半部分のナツとアキの会話で、一瞬どちらが喋っているのかわからなくなるときがありました。空白行を挟むともう少しわかりやすかったかもしれません。
また、ナツがハルに会いたくなさそうだったのに、ハルがやってきて「目を輝かせて振り向いた」というのは少し違和感がありました。ナツのリアクションはもう少し気まずそうでもよかったのではないかと思います(とはいえ、わたしも長編では改行が少ないと指摘を受けることが多いので、個人の好みではありますが)。
また、そもそもなぜナツがハルに合わせる顔が無いと思っていたのかが、もう少し掘り下げられていると良かった気がします。広がる身長差やオリンピックの話が書かれていましたが、どちらもナツにはどうしようもないことで、会うのをためらう理由としては弱いという感じがしてしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうですよね。自分でもこの小説は最低の出来だと思いつつ公開してしまいましたから。
空白行についてだけは、断固拒否しますけど。Webの体裁とか知ったこっちゃないんで。
あと「ナツのリアクションはもう少し気まずそうでもよかったのではないか」とありますが、それは作者に決めさせてくださいね。そうでなければならない理由も狙いもありますので。
他の点についてもそうです。
ただ、心情も情景も表現が下手くそで、物語の構成、アイディアそのものも最低レベルだとは自認しております。
そんな作品を深く読んで頂きありがとうございました。