趣味、スポーツ観戦

 親が野球好きだったので、子供の頃からルールは完璧!

 選手の名前も歴史も、インプットされて育ちました。が、私は関西の人間ではありません。

 たまたま両親がそうだっただけです。


 父は会社で野球を少ししていたらしく、母は大学野球の追っかけをしていた過去があります。

 ○○選手の色紙を棺桶に入れてくれ、と言われているくらい、好きな選手がいるのです。


 そんなわけで、自然と野球を見る習慣が身についてしまいました。

 夏の高校野球を見たのも、それが理由です。


 小学生の時、私は母の実家に預けられていました。

 けれど、子供の面倒を見ることを知らない祖父母だったため、私は放置されていたんです。

 まぁ、駄菓子屋を営んでいたので、そもそも相手などできません。が、半強制的に連れていかれたのに、この仕打ち。


 想像できないと思いますが、これまでの人生の中で、一番辛かったです。

 退屈で退屈で。


 今みたいにスマホでゲームという時代でもないので、つまらない。

 遊び相手もいないければ、やることもないんです。

 宿題? 先に終わらせる派なので、すでに終わっています。


 学校の近くにある駄菓子屋故に、自由研究の材料は売るほどあるわけですから。それもない。


 自宅ではないので、行動に制限もあり……。途方に暮れていた時に見ていたのが、甲子園でした。


 当時はどこの学校などは分かりません。覚えているのは、小学校低学年でも分かる、『平安』の二文字。


 何回戦? それは分かりません。ただ見ていただけなので。

 けれど、さすがは出場回数を誇る平安だとは思いませんか?

 昔も今も、甲子園常連校です。


 過程はどうあれ、夏と春の甲子園を見るのが、私の楽しみになりした。

 勿論、プロも。WBCだって見ました!


 そんな話を前の職場で話したら、

「趣味がスポーツ観戦っていいね」

 と言われたんです。


 趣味? これって趣味だったの!?


 これから履歴書を書く時は、読書の他にスポーツ観戦を入れなければ、とアホなことを思うほどの衝撃を受けました。


 もう私の一部のようなものだったので。


 そのため、夏は地方大会から騒いでいます。

 酷い時は、そこで燃え尽きてしまうこともありました。

 熱戦だったんです。


 春は秋の大会を元に選ばれているため、出身の県が出場しないことも……。

 それでも好きなので見ています。



 あと、実は現代を舞台にしている短編の登場人物。

 男性ですが、名字だけ選手のお名前を借りてします。


 好きな選手ではなく、印象に残った選手の名字です。

 勿論、プロの選手から。

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