冷静ではない君へ
季節だけが過ぎてゆく。
しろくろさんの血液検査の数値は中々良くならない。
動物病院へ行くのもストレスだよね。
ごめんね。
先生、ほら今って医療技術もテクノロジーも進化してるから、何か方法は有りませんか。
残念ですが、現状これ以外の治療法は、、、
でっ、でも義足の時みたいに人口の臓器とかっ、今だったら有りますよね、費用ならいくら掛かっても良いですから、、、もっと外科的な方法とか、、、
うーん、ペットの心疾患に対しては、人工弁や人工心肺を使った手術を施し、腎不全に対しては人工腎臓治療など、人工臓器を使った治療が増えつつありますが、現状は該当しないですね、、、膵臓の代替臓器は有りませんから。
いやっ、でもほらきっと何か有りますよ、、、だって世の中こんなにも進化してるじゃ無いですか、万能細胞とかだって色々有るじゃ無いですか、調べればきっと、、、海外とか、そう海外だったらそう言う技術がもう有るかもしれないじゃ無いですか。きっとそうです、、、調べれば、、、だってあんまりじゃ無いですか、辛い思いを沢山してきたのに、先生も知ってるじゃ無いですか、、、お願いしますよ、、、
、、、お気持ちは分かりますが、、、現在の炎症を抑える方法がマストです。炎症が治まらないと次の治療のステップに進め無いので。
それは何度も説明して頂いて分かってます、分かってますけど、、、何か、何か他にもきっと有りますよ、、、お願いします、、、
食も細くなり骨が少し浮いて見える。元気に走り回ってた時を思うと、義足が少し重たげに見えた。眠ることが多くなった君の側に出来る限り居た。違うな、僕が居たかった。弱虫な僕は君の側を離れるのが怖かったんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます