警視庁魔獣対策室 狼刑事と目覚めの賢者
ヨシビロコウ/角川文庫 キャラクター文芸
序
かつて剣と魔法の時代があった。世界には人間の他にもエルフやドワーフといった亜人たちと、彼らの安寧を脅かす魔王が存在していた。
しかしあるとき、王命を受けて一人の男が立ち上がった。男の名はライザス・ルーゼシオン。彼は亜人の仲間たちとともに
だがそんな中、仲間の内で一人だけ浮かぬ顔をする者がいた。エルフ族随一の大魔法使いであり、賢者の名を冠する男である。
男は知っていたのだ。たとえ魔王の肉体を
彼は来るべき魔王再臨に備えて自らに魔法をかけ、誰に知られることもないまま、ひっそりと己の身体を冷たい木棺の中に封印することにした。
それは
やがて時は流れ、勇者らによる魔王討伐から700年後の未来。
武器としての剣は銃やミサイルへと置き換わり、
人口の大多数を占める人間と少数民族である亜人とが共存する日本では、近年廃れていたはずの魔法による犯罪や、かつてモンスターと呼ばれていた魔獣による被害が増加し始めていた。
そこで東京都警視庁はそれらの事犯に対応するため、刑事部の捜査第六課(通称:魔法課)内に、魔獣の捕獲・駆除に特化した専門の捜査室――『警視庁魔獣対策室』を設立した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます