第5話 こうた君、私立行くってマジっすか?

夏休みも開けて、残暑厳しい今日この頃。秋休みはまだですか?


こうた君は家族旅行で海外に行って来たとの事、エメラルドグリーンの海と白い砂浜って実在するらしい。

俺だって、ネズミ色の海と砂鉄の様な砂浜には行ったんだかんな!(涙目)

そんでもってこうた君、お父さんと遊んだとの事。

え、こうた君、実は父親持ち!

スゲー!!

周りで初めて聞いた。

こうた君のお母さんは、お父さんの何番目かの奥さんで、たまに会ってたらしい。

こうた君も会った事は有るんだけど、お母さんの知り合いのおじさんだと思ってたんだって。

周りに父親が居る事がバレると、こうた君がいじめに会うかもしれないって事で、大きく成るまで秘密にしてたんだってさ。

何か大変なんだね。

でも、俺に話しても良かったの?

「君はその辺感覚がおかしいから、大丈夫な気がする。」って失礼じゃね?


所でこうた君、進学先どうするの?って聞いたら、「私立桜泉学園からスカウトがあった。」との事。

え、マジですか?あそこって、学業優秀なイケメンか、運動特化のイケメンか、超一流イケメンしか入れないんじゃないの?男子は完全スカウト制で女子の人参に為る代わりにかなり優遇されてるって聞いたけど。

何でもこうた君、お父さんがかなりの資産家らしい。その上本人は学業優秀そこそこイケメン。

我が校にはひろし様が居るため目立たないけど、余所の学校だったら大変だったんじゃないかな。

恐らく引きこもりまっしぐらだね。

ひろし様、様々である。


そうなると中学校は、別々か~。寂しくはあるけど、会えない訳でもないし、しょうがないのかな。

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