第11話 記念オフコラボ(配信後)


さて、スタジオの外へやってきました


「一応、僕達の事は先輩か本名で呼んでね」


「お三方の本名を知らないんですけど」


「無道 蘭、本名 二兎 蘭」


「永遠乃 悠久、本名 結城 咲希菜」


「闇夜 花咲、本名 夜野 野薔薇」


「一応三人の本名は社長から聞いてるから大丈夫だよ」


「あ、わかりました。じゃあ店へ向かおうか」


俺たちが道を歩いているとすれ違った女性たちが話しているのが聞こえた。


「あの人たち美男美女じゃない…?」


「わかる!けどなんか一人だけ変な男の人いるよね…」


そう聞こえた男性陣は同時にこう考えた。


(((え、それ俺のこと?)))


(僕は二人の先輩だけど二人ともイケメンだし…え、僕ってそんな風に思われてたの?)


(雅くんも先輩もモデルさんみたいな顔してるからなぁ…それに比べて僕は細いし頼りないってよく言われるし…)


(先輩も凪も180くらいあって細めなイケメンなんだよ。え、今の時代ってムキムキの人ってモテない感じ?)


「「「マジか…」」」


「ん?三人ともどうしたのよ」


「いや、現実に叩きのめされてて。先輩と凪がなんで落ち込んでるかは知らないけど」


「いや、僕はちょっと雅くんってすごいなって思っただけで…」


「ねぇ、僕って女性から見てどうなの?」


「彼氏にしたくない」

「なんかウザイ」

「え、えっと、いい人だとは思いますよ?」


「聞かなければ良かったぁぁぁ!?」


「なんでこの人は自ら地雷を踏みに行ったんだ?」


「さ、さぁ?」


「あ、みなさんつきましたよ。俺の行きつけの寿司屋さん。さ、入りましょ」

そういって入ると店員さんが出てきた。


「六名様ですか?座敷でよろしいでしょうか」


「あ、座敷でお願いします」

座敷の方が喋りやすいしな


「承知いたしました。声をかけてもらえれば注文をお聞きしますので是非お呼びください」


「じゃあ、男と女で座るとこ分けましょうか」


「そうしましょうか」


「私もこいつの横は嫌だった」


「おい野薔薇。お前何言いやがる」


「あ、じゃあ私飲み物頼みたいんでメニュー見ますね、えっとメニュー開い、て…」


「花梨ちゃん?どうしたの?」


「あ、あの雅さん。この寿司の値段ってどういうことですか!?一貫2万とか聞いてません!」


「「「はい!?」」」


「え、後輩?君には懐に響かない値段なんだろうけどこちとら一般市民よ?二貫で100円の回転寿司で慣れてんのにどんなとこに連れてきてんの?」


「え、だってここダンジョンの魚の寿司屋ですし。回らない寿司って言ったじゃないですか」


「わ、私財布の中2万しか入ってない…」

花梨ちゃんが悲しそうに呟く

「だから俺が全額払いますって」


「いやだって一人十貫食べたとして六十貫で120万だよ?6人いれば絶対それ以上は食べるじゃん!」


えぇ、百万ちょいくらい払うのに…


「まぁまぁ、大人しくゴチになってくださいよ。嫌なら俺払わないんで自分で払ってくださいね。俺は好きなように食べるんで」


「やべぇ!こいつ脅してやがる!後輩の癖に生意気な!」


「その後輩に奢ってもらうの先輩ですよね」


「それはそうだけどさ!」


「ちなみにみなさんが頼めないって言うなら俺が勝手に頼みますんで。ちゃんと頼んでくださいね」


「あ、じゃあ私鯛と河豚、あとヤリイカで」


「野薔薇ちゃん!?」


「何咲希菜。頼んでいいって言うから頼んでるんだけど」


「いやそういうことじゃなくて…」


「あ、じゃあ僕サーモンと大トロ、あとマグロのカマ焼きで」


「蘭まで頼み出してる…じゃあ私鯛とカツオで」


「凪と花梨ちゃんは?」


「じゃ、じゃあ僕中トロとシメ鯖で…」


「じゃあ私イワシとアジ…」


「二人とも渋いの行くね。じゃあ店員さん呼ぶね。すみませーん!注文したいんですけど!」


「注文をお伺いします」


「えーと、鯛×2と河豚、ヤリイカ、サーモンと大トロ、カツオに中トロ。あとシメサバとイワシとアジ。あとマグロのカマ焼きでお願いします」


「承知いたしました。お飲み物はどうされますでしょうか」


「俺日本酒で、みなさんは?」


「私コーラ」


「私烏龍茶で」


「じゃあ、私も烏龍茶にします」


「僕はキャルピスで」


「んー僕はビールにしようかな!」


「じゃあ日本酒と烏龍茶二つ、コーラとキャルピスとビールでお願いします」


「少々お待ちください」


「これだけでいくらになるんだろ…」


「花梨ちゃん、考えない方がいいわよ…」


「そうですよね…」


十分ほど雑談してると飲み物と一緒に寿司が届いた。


「こちらご注文の品でございます。お早めにお食べください。ではご注文の際はまたお呼びください」


「それじゃ、乾杯しようか。凪くんと花梨ちゃんの10万人、あと俺の50万人を祝って、カンパーイ!」


「「「「カンパーイ!!!!」」」」


そのあとはみんな吹っ切れたようでみんなお腹一杯になるまで頼みまくった。

お会計は気にしてほしくなかったので先に外に出てもらって支払った。

お会計 約250万円。まぁこの魔法の黒いカードで支払うんだけどさ。


「またのご来店、お待ちしております」


「じゃ、各自解散しますか。酒飲んでる俺と蘭さんはタクシーね」


「雅さん、今回はありがとうございました!」


「雅くんまたね!」


「後輩くん、また会おう」


「雅くんじゃーねー」


「じゃ、蘭さん帰りますか」


「そうだね!」


ちなみにタクシーに乗って酔った蘭さんがタクシー内で吐いてそれも俺が払ったことは秘密ね。お兄さんとの約束だぞ☆ミ








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