ダンジョンできて数十年。討伐配信が流行ってるけど逆張りでVになってダンジョン飯作ります
熊の手
第1話 逆張り男
数十年前、何故か世界中にダンジョンと言われるものができた。
いや理由は分かってないんだけどさ。
一説によると時空間の歪みが発生して異世界と繋がったとかなんたらかんたら。
そんな中最近はダンジョンのボスを討伐したりダンジョンを探索したりする配信が流行っている。
一昔前はゲーム実況とかが流行ってたんだけどなぁ…
まぁそんなこんなでちょっと前までダンジョン潜ってた俺もこのビックウェーブに乗ろうかと思ったんだよ。
でも今ダンジョン配信者なんて星の数ほどいるわけよ。
てなわけで俺は考えましたよ。
そうだ、逆張りしよう、と。
今の時代「逆張り乙w」みたいに言われるけど俺からしたら流行りに乗っかってるお前らの方が滑稽だからな!
あ、俺もだわ
傷ついてなんかないんだからね!
てなわけでダンジョン(の食材を使って料理をする)配信者になろうと考えたわけですよ。
でもフリーで始めたとしても見てくれる人なんていないわけで。
そこで考えたのがどっかの事務所に所属すると言うこと。
今の時代VTuberとかでも良いんだけどね。
大きい事務所だとそもそも体の一部出すことすら禁止されてるからVTuberは選択肢がない場合の1つだな。
あーでも中規模のVTuber事務所なら行けるか?じゃあVTuberでいいや。まぁ片っ端から面接いくか。
結果、惨敗
「VTuber事務所で体出せるわけないでしょ」
「VTuber舐めてるの?」
「本当に探索者してたの?信じられないな」
くそぅ、舐めやがって!絶対人気になって見返してやるからなあのときの面接官め!
あと一社か…さっきの三件より少し大きめの事務所だ。
確かV COOLだったかな?
一番人気な人は登録者150万人くらいいたはず。
いやぁさっきの規模であんなこと言われたんだからもっと大きいとこなんて無理だろぉ…
「桜
結構女の子みたいな名前してるんだよな。
両親いわく語感で決めたらしい。
「志望理由は?」
色んなことを聞かれて一応こんなことをしてみたいと言ってみた。
少し苦い顔をされて「少しお待ちください」とだけ言われた。これやらかした?
俺なんかやっちゃいました?
「ふむ、君が今回の志望者の方か…ん?あれ、雅じゃないか!」
「え、あー!叔父さんじゃないか!」
そこにいるのは白髪が混じったダンディなイケオジである、桜 京寿郎さんだった。
この人見た目はイケオジなのに中身は結構チャラチャラ系のおじさんなんだよな
「なんで叔父さんがここに?」
「あれ?年賀状かなんかで社長をやってますみたいなの送った気がするけど」
「そんなこと送られてきてたような送られてなかったような」
「それで?雅はなんでうちの会社に?」
「あー、今探索配信みたいなの流行ってんじゃん?あれのビックウェーブに乗ろうかと」
「んー…うちはそういうのは取ってないんだ…危険な目には合わせられないからね…」
「あ、そこら辺は大丈夫。俺探索配信じゃなくてダンジョンの食材で料理するって配信をしたいんだよね」
「どこでその食材を持ってくるんだ?探索するわけでもないんだろ?」
「これ秘密なんだけどね。まぁ配信したら明かすかもだけど俺一応探索者ランクブラックなんだよね」
探索者は上からブラック、ダイヤモンド、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ルーキーとなってる。
ちなみに俺一番上ね☆
「は!?雅いつの間に探索者になってたんだ!?」
「それは秘密☆」
「まぁいい、うちは体を出したりすることは一応許可はしてある。料理配信とかしてるしな。じゃああとで合格通知送るから今日は帰っていいぞ。てか配信の初回は俺に食わせてくれ」
「えー…そこは同期とか先輩とかじゃないの?」
「良いじゃないか!ダンジョン食材なんて中層の食材でさえ三桁万円とかするんだから!」
「まぁいいや、不合格でもなんも文句は言わないから、じゃ、帰るね」
「大丈夫、ブラックとか野に放っておけないから権力使って合格にしとく」
「それでいいのか…?まぁいいや、じゃあね」
俺は内心はしゃいでた。
だって会社の社長が叔父さんとか思わないじゃん!やったぜ!
これで大体合格なはずだ!
これで不合格だったら大人しく逆張りやめて探索配信します。
そう思ってると叔父さんからメールがきた。
うわ叔父さんの連絡先、存在すら忘れてたわ。
『あとで迎えに行くから駅の前で待っててくれ。あとできればお酒高いお酒買ってきて!』
普通甥に酒をタカるか?社長なんだから自分で買ってくれよ!
まぁいいや、ロマネ・コンティ辺りでいいか。
現金一括で払ったら店員さんの目が点になってた。
なんなら連絡先交換しませんかとか言われた。
あの店絶対行かない。金目当ての連絡先とか嫌だよ俺!
「おー叔父さん。さっきぶりじゃん。いい車乗ってんね。はいこれロマネ・コンティ」
「うお、ロマネ・コンティ投げるんじゃないよ!落としたらどうするんだ!ところで雅はバイクとか持ってないのか?」
「原付なら持ってる」
「ロマネ・コンティ買えるのになんで原付…?」
「だって原付のあの感じが好きなんだもの」
「まぁいいや、乗りな。こう見えて叔父さん稼いでるんだよね」
「じゃあロマネ・コンティのお代払って」
「それとこれとは別じゃん!」
「いや一緒でしょ…」
「それじゃあ我が家に!レッツゴー!」
そう言いながらなんか高そうな車に乗せられ高級ビルが並んでる住宅街に入っていった
◆───あとがき
作者初めての作品です!国語力弱者の書いたものなので一応確認はしておりますが誤字などのご報告をお待ちしております!
貯め書きを5話くらいしかしていないので多分気まぐれで上げたりするとは思うんですけどそこら辺は許してください!
★や♥️をつけてくださいますと大変励みになりますので何卒お願いします!
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