私の婚約者について*ディラン*





私、ディラン・アスフォルト・デグラスは今、私の婚約者について日記に綴っている



クライアン1957年 ☓月1日



今日はソフィアに始めてお茶を入れてもらった

ソフィアは妹に夢中だったが私にとっては彼女と同じ空気を吸えただけで幸せだ

彼女と居る間心臓がうるさくて必死にポーカーフェイスを保っていたが口元がやけににやけて隠すのが大変だった

早く彼女を抱きたい




クライアン1957年 ☓月 2日





ソフィアが熱を出した

ソフィアの妹がずっと張り付いていたがなんとか二人の時間を作った

ソフィアとの関係が中々進展しないが彼女は私の想いに気づいてないようだ

一日中看病して分かったことだがソフィアは苺のショートケーキが好きらしい

今度苺のショートケーキを買ってから彼女のもとに訪ねよう




クライアン1957 ☓月 3日




ソフィアと勉強会を開いた

珍しく妹がレッスンで離れていてとても居心地が良かった

一回彼女を抱けたがすぐ切り離された

でもソフィアの好きな教科が数学だと聞いて彼女のことを知れた




私は日記帳を開き過去の記録を見る

毎日欠かさず私は婚約者のことを書いている

でもこれだけではソフィアの完璧さは語りきれない




―――こうして後ほどディランの部屋を訪ねたソフィアが本棚に詰まった大量の自分について記された日記帳を見てブチギレるとは今のディランは思いもしなかった

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