8話 ソロと流浪
「おい! そっち行ったぞ!」
「分かってるって」
「初心者なんだからちょっとは大目に見ろよ京」
「そんなんじゃいつまで経っても成長しねぇよ」
京は京花のプレイヤーネーム。
とても安直な名前、もはや本名だ。
戦闘が終わり街に戻り、街の中央にある集会所で換金を行った2人。
ベンチに座ったミカゲは京に突然あることを聞く。
「あのさぁ…お前もフレンドとか居ないの?」
「は? なんで?」
「だって俺と椿ぐらいとしか会ってないじゃん」
「だからって勝手にぼっち認定するな、俺は同じ人とずっとパーティーを組んだりしない」
「えっ? そういうものじゃないの」
「まぁそういうものかも知んないけど、俺は違うの」
「例えば?」
「例えばって…、俺のサブ
「ホント転売ヤーだよな」
ミカゲはストリートを紹介されたあの後、椿裁縫店でサブ職業について教わった。(書くのわすれてました、すいません)
軽く説明すると鍛冶師は主に武具を作る。裁縫師は服を作る。錬金術師は薬やアクセサリ、商人は戦闘でのお金が手に入りやすく、人(NPC以外の)が売ってるものを安く買って高く売る事ができる職業。初心者にはおすすめされているが、一度足を突っ込んだら絶対やめられない職業らしい。
「別の地方のプレイヤーと共闘することとかよくあるんだよなー」
「一人ではいるもののプレイヤーの数は多いってことか…、グッ」
「何だお前」
ミカゲには今の京が敵にしか見えていなかった。
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