せっかく異世界に転生したのに女神も幼馴染も聖女も悪徳令嬢も魔王も全員・岡﨑さんでテンション下がったので、山でスローライフを楽しもうと思う
笹 慎
とりあえず面倒なので、まきで転生します
こんにちは。私はR.B.ブッコローです。今日も有隣堂でこき使われてます。
撮影が終わって、疲れ切ってフラフラと飛んで帰っていると、突然空から降ってきた199円のAZガラスペンに撃墜されました。
あ、これ死んだなぁ、と思いつつ、カクヨムとコラボ中だったことを思い出し、これは転生チャーンスッ!! と期待しながら、私は目を閉じました。
◇◇◇
気が付くと、美しい神殿の床に転がっていました。大理石、気持ちいい。
「はい。アナタが今回の転生者さんですね」
急に上から声がしたので見上げると、ギリシャっぽい格好しためっちゃ見覚えのある人が宙に浮かんでました。
「めっちゃ岡﨑さんじゃないっすか」
「私は岡﨑弘子ではありません」
「いや、下の名前まで言ってないし。もう絶対、岡﨑さんじゃん。ええ~、転生するってのに、女神様が岡﨑さんなのめっちゃテンションさがるぅ」
「ですから、私は岡﨑弘子ではありません」
「あ~はいはい。わかりました。今回はそういう設定で行くんですね。で、転生! 私、何に転生する感じですか? 流行りだと、スライムですかね?」
「ミミズクです」
「変わんねぇ~。そうかなぁとは思ってたけど、変わんねぇ~。よし! 転生ギフトのスキルに期待しましょう! ゴミスキルだと思ってたら、実は超すごいスキルで無双でチートできるやつ希望します!」
「フィナンシャルプランナーです」
「えええ~、それ中の人の資格ぅ。異世界行くってのに資産運用~。転生した途端に老後の資金の心配ぃ~」
「ふふふ」
「ちょっと持って! 何もないの? 伝説の武器とか、盾とか」
「有隣堂で買える7260円のガラスペンです」
「あ~30×岡﨑弘子と1×岡、書けるやつね。とりあえず、ありがたくいただいておきます」
なんだかグダついてきたので、まきで転生をお願いしました。
(つづく)
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