🐉カクヨムコン11参戦・幻影と白幻を抱いた神々の英雄譚 "ᚺᛖᚱᛟᛁᚲ ᛊᚨᚷᚨ" —Saga "Vairo" et "Edius"—

第3章 憂愁の傭兵と森に微睡む二重の永劫（ᛖᛁᚷᛟ）

第3章 憂愁の傭兵と森に微睡む二重の永劫（ᛖᛁᚷᛟ）・登場人物紹介

　＜カノン側陣営＞

『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』―心優しき暗黒神

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　この物語の主人公。弟子の子供達と力を合わせ、シグノに騎乗して現れた白銀の女神エディウスとルオラを何とか退けることに成功する。

　だが『戦争をしようぞ』と捨て台詞を吐いたエディウスの侵攻は秒刻みに思（おぼ）しき戦慄（せんりつ）の余韻（よいん）を残した。

　そして何より敵である戦之女神（エディウス神）が自分達を凌（しの）ぐ暗黒神の神聖術を扱えたことに動揺の色合いを隠せなかった。

『リンネ』―ヴァイロを愛する緑髪の横柄な吟遊詩人

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　黒い竜ノヴァンに竜音（リンネ）の歌を授けた。そんな事柄もあってか彼女独り巨大なる神竜から黒猫の様に懐（なつ）かれ、結果ノヴァンを独占してる形になった。

　戦いでは賢士（けんし）ルオラがヴァイロに呼び起こした悪夢。

　これの二度目を防ぐ為、『音の波（オンダ・ソノラ）』術名通り、被術者達の周囲に音の波風を起こし護りに活かして見事果たした。

『ノヴァン』──暗黒神が生み出した漆黒（しっこく）の神竜

　https://kakuyomu.jp/users/Wolf_kk/news/16818622175275401739

　ヴァイロが遂に現界（げんかい）に成功した黒き竜。

　アギドが与えた黒き存在（肌）『絶望之淵（ディスアビッソオ）』

　ミリアが授けた漆黒の鱗（うろこ）『新月の守り手（ベスタクガナ）』

　アズールが吹き込む竜の炎『紅の爆炎（ロッソフィアンマ）』

　ヴァイロが伸ばした影とリンネが聴かせた歌（意志）

　これらが渾然（こんぜん）一体となったのがノヴァンであった。何しろ命を持った世界初の竜。

　然し命を持たぬ白い竜シグノ相手に思わぬ苦戦を強（し）いられた。これは産みの親、ヴァイロの思惑（おもわく）なのだろうか。

『アギド』―冷静沈着な青の魔法剣士

　https://kakuyomu.jp/users/Wolf_kk/news/16818622175264573026

　黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、存在の象徴とも云うべき黒い肌を『絶望之淵（ディスアビッツオ）』で与えた。

　そして戦之女神（エディウス神）との戦闘時、彼女が何故か使えた暗黒神の神聖術。アギドは、白銀の女神からヴァイロの術が掠（かす）め取られたのではなく、師ヴァイロが従属している護りの女神（ファウナ神）の術に酷似してると確信、ヴァイロへ気になる胸中を明かした。

『ミリア』―ヴァイロに心惹かれる防御魔法のエキスパート

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　黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、鋼より強固な黒い鱗（うろこ）を『新月の守り手（ベスタクガナ）』で与えた。

　戦之女神（エディウス神）側との戦闘時には、その新月の守り手（ベスタクガナ）で強化した拳を振るい、敵の神竜シグノの顎（あご）を割る恐るべき防御の転化術をみせつけた。

『アズール』―紅の爆炎魔導士

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　黒い竜ノヴァンの錬成時に於いて、竜に取って攻撃の象徴とも云える竜の息（ブレス）を授ける為、爆炎術最強『紅の爆炎（ロッソフィアンマ）』を詠唱。

　そして護りの女神の術式を白銀の女神が行使出来ると知るや、愕然（がくぜん）とする師匠ヴァイロを己が爆炎（フィアンマ）で無遠慮に吹き飛ばし『俺様の爆炎（フィアンマ）はヴァイロ直伝！』と奮（ふる）い立たせた。

『バンデ』──亜人をこよなく愛する風変わりな貴族

　フォルデノ王国の有力な貴族。亜人達（デミヒューマン）や人型に近しい化物達を屋敷で従者のように扱うという一見変人じみた日常を送っている。

　人間よりも能力が高い彼等の社会進出を目論見（もくろみ）、戦力を欲するヴァイロに接触を試みる。

『カネラン＆ルチエノ』──バンデに付き従う有能な亜人の代表格

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　身長2ｍ程あるコボルトとは思えない強靭（きょうじん）な肉体を持つカネラン。

　両手両足が人間と変わらないばかりか、美しい容姿を持ち得たハーピーのルチエノ。

　いずれも流暢（りゅうちょう）な人語と優れた応対をみせ、ヴァイロを驚かせる。

『シアン・ノイン・ロッソ』──美貌（びぼう）と強さを兼ね備えた傭兵

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　高身長で大人の魅力を持つ未亡人。旦那が開いた喫茶店のマスターとして静かに余生を過ごすつもりであった。

　実は傭兵として高い能力を持っている事実をヴァイロに見抜かれ、力を貸して欲しいと頼まれてしまう。

『レイチ＆ニイナ』──人間シアンに付き従う森の子供達

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　https://kakuyomu.jp/users/Wolf_kk/news/16818622175445976133

　約150歳のハイエルフ。二人共、姿だけ見れば子供のような出で立ちだが、冷静沈着でナイフの扱いに手慣れたレイチと、精霊術に精通しているニイナ。

　人より遥かに優れた存在ながら、シアンを心から慕（した）い、付き従っている。

　＜ロッギオネ側陣営＞

『エディウス・ディオ・ビアンコ』―白銀の女竜騎士

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　黒い竜ノヴァンの錬成直後を見計らい、賢士（けんし）ルオラを連れ、自らの神竜シグノと共に再びカノンに仇（あだ）なした。

　境界線の刃（レッジブレイド）でノヴァンの吐いた竜の息（ブレス）を斬り裂いただけに留まらず、何と重力解放（ヴァレディステラ）で宙を舞い、爆炎（フィアンマ）を唱える驚天動地（きょうてんどうち）を呼び込む。

　さらに命在るノヴァンを錬成し切れたヴァイロへ『貴様の力、その竜毎我が貰い受ける』と宣言。つまりヴァイロは殺さずを通す、目的を自ら明かした。

『ルオラ・ロッギオネ・ルマンド』―エディウスに恋焦がれた一番弟子

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　前回、女神1柱と神竜シグノで単身カノンへ攻め入り、辛酸（しんさん）を舐めたエディウスが連れて来た最高位の賢士（けんし）。

　彼女独りとシグノだけでヴァイロの弟子達を相手取り、然もヴァイロの隙（すき）を窺い心澱の誘い（クオレ・ルタム）に堕とす。

　子供達が醜悪（しゅうあく）な底辺で死に絶える地獄絵図を再び見せ付けた。妖艶（ようえん）な美しさとは裏腹なる冷酷さを併（あわ）せ持っていた。

『レイシャ・グエディエル』―黒い二刀流の美麗な豪傑

　https://kakuyomu.jp/users/Wolf_kk/news/16818622175264938913

　偵察に来たシアンと1対1（サシ）の勝負を挑むが、逃げられてしまう。彼女の黒い剣には恐ろしい秘密が隠されているらしい。