第12話
「さあ、着きました。ノロット王国に。」
「おお~近くに来たけどでけ~」
俺は、キャンピングカーで近くまで来た。
石で出来た塀は、近くで見るととてもデカい。これだったら、魔物が来ても安全だろな~
「おい、止まれ。これは何だ。」
門の近くまで近づくと、門番の人が俺の方に近づいて武器を向けて来た。
「あ、え~と....乗り物です。乗り物。」
「乗り物?そんな金属の塊が乗り物だと!?お前はふざけているのか?」
っと乗り物だと言っても信じてくれない。
まあ、初めて見るものを信じろって言うのが間違いなのだろう。
俺と門番の人が、やり取りをしているとレイが間に入った。
「あ、門番さんこんにちは。これは、レイド号と言ってとっても早い乗り物なんです。これは、安全な物と私が保証します。」
「こ、これはアイリス王女。わかりました...」
「マスターこれでようやく国に入れます。」
「ですが、王女様。このレイド号と言う乗り物はデカく。門を通り抜けることが出来ますが...民衆の人たちに驚かれます。なので、そのレイド号はどこかにおいてくださると...」
門番の人が困っている。
まあ、こんな得体も知れない物が国の中に入ると混乱を生むかもしれないしな。
ここは、収納と言うキャンピングカーに備わっているスキルを使おうと思う。
「レイ降りて。このキャンピングカーをしまうから。」
「は、はい。」
俺達は、キャンピングカーに降りて収納するイメージを想像すると、キャンピングカーが俺の影に収納された。
「「おお~」」
門番とレイが驚いた声を出していた。
「これで、大丈夫だよね」
「あ、はい。大丈夫です。こちらに並んで待ってください。」
っと、言われて門に入る列に入った。
しかし、顔はいいがアホな子がこのノロット王国の王女っていいのかな?
と不安に思いながらも、列に並んでいるとようやく門の中に入ることが出来た。本来なら、門を潜る理由とかを聞かれて通行税と言うお金を払う必要があるのだが、姫の知り合いと言う事でノーチェック・ノーマネーで通してくれた。
しかし、レイがこの国の王女とかになったら一瞬で国が傾くのではないかっと思いつつ、国内に入った。
壁の向こうは、多くの住宅が建ててあり、多くの人が行き来している。大変に賑わっている。
なんだろう、お祭り状態なのかと思うくらい屋台とかが出ている。
これなら、塩とかの香辛料があるかもしれないし。それに、美味しい物が食べれるかもしれない。
「マスターまずは冒険者ギルドに行って、身分を作ってきてください。」
「冒険者ギルド?」
「そうです。冒険者ギルドで冒険者カードを作ると、身分の証明になります。身分証ないと、宿を取ることが出来ないので、作りに行きましょう。」
「分った。」
俺は、レイの案内の元冒険者ギルドに向かった。
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