第46話《イギリスとお花》
日本でもスーパー等でもお花が売られていたり致しますが、仏花が多いですよね。
お国柄なのですが、仏花以外のお花ももっと置いてほしいなぁと思ったり、それ以上にお花を置いていてもそんなに買っている人を見かけないのも事実。お花屋さもあるけれど、買っているのは主に女性。男女差別はいけないけれど、見かけるのは女性なんだものしょうがないじゃない。
高校生の頃日本のお花屋さんで二週間程アルバイトをしたけれど、お客様は基本が女性だったな。そして日本の花屋で五千円程度のブーケを作ってほしいと外国のお客様に英語で言われ、お客様が買い物に出た途端怒鳴られる珍事があったな。
理由は「五千円程度でブーケなんて作れるわけないだろ!ブーケは最低三万からだ!」って言われたのだけど……なんで?このお店、千円でもブーケにしてお客さんに売ってるのに、外国の方だと五千円では作ってあげられないの?なんで??と、私がしおれたのを覚えている。店長の奥さんが間に入ってくれ、駄目だと言われた理由が……花束とブーケは別物だから私と外国の方の会話で「ブーケ、ブーケ」って単語が出ている事で、花嫁ブーケの事だと頭から思い込み、お客さんが居なくなったので何も聞かずに怒鳴りつけた。と……。はい、要するに「英語が全く理解できず、花束をブーケbouquetと言う事も知らず、外国のお客様が居る前では怖くて何も言えず、英語を話す私に腹も立ち、居なくなった途端に怒鳴りつけた」と、そういう訳ですね。って言葉を飲み込んでさっさと辞めた。
他に二人の女性店員も居たのだけれど、誰かブーケと花束が同じ意味だって教えてやれよ、店長ってうちの父親と同世代だったもんで、そこまで英語知らないのか?と白目した事を本当によく覚えていますが、日本の花屋って仏花メインの庶民派だとこんな感じなのでしょうか?辞めるまでの間、私は裏で永遠仏花を組まされておりました(笑)そして仏花を毎日百位は組むのですが、売れていく恐ろしさ……時期もあったのだろうけど……。
マイ・フェア・レディのイライザの気分でしたwwww
そんな日本の花屋事情を高校生で経験していたので、イギリスのお花事情は素敵だとしか言えなかったです。パリも街角にミニブーケを売るカート等が出ていますが、イギリスではお花屋さん以外にスーパー等でも可愛いブーケが売っています。それを買って帰るのは男女問わず。男性が奥様や彼女に買って帰ったり、お誕生日等のプレゼントだったり様々。
英国紳士って感じのスーツの男性がスーパーで花束を買って帰る様子は、とっても素敵だなぁって、日本の男性ももっと女性に花束を贈ればいいのよ!!!
そして面白いなって思ったのが庭の花。家を売りたい人等は隣の家の庭があまりよろしくない状態だと「ちょっとお宅の花壇なんとかしてよ!」等と言ってくるし、勿論一軒家に住んでいる人はちゃんと綺麗にしなくてはならない。それがマナーだというからすごいな。今の私の日本の家なんて……庭……ヤバい……ジャングルじゃん。イギリスだったら、ぜったいに近所の人たちから猛攻撃されていると思う……。又は、哀れに思って一緒にお掃除してもらえるかしら??
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