第44話《イギリスと夏のお菓子》


 夏のお菓子と言えばなんでしょう。水ようかん、そう!水ようかん美味しいよねぇ~竹に入った水ようかんを押し出して食べるのサイコー!!なんて日本ではやっておりますが、イギリスの夏のお菓子と言えば、サマープディングでしょう。

製作時間は30分も有れば十分、しかしながら半日くらいは冷蔵庫で昼寝して貰わねばならないというイギリスっぽいお菓子です。

サマープディングとは何ぞや?という方もいらっしゃるかと思いますが、早い話が何でも良いからベリー系の果物に砂糖入れて適当に煮詰めた物を、食パン敷き詰めた耐熱ボール的な中に言入れて食パンで蓋して終了。後はベリーの汁を食パンが吸ってピンク色になって食パンが食パンの食感を失い、ジュクジュクになった半日後位にプリンの要領で取り出して、ヨーグルトとかカスタードクリームとかをかけて彩にミントを乗せたら出来上がり。

使用するベリーたちはかなりの量を使用する。4~5人分のプディングで軽く500g位使って作った気がします。勿論冷凍ベリーでも可なのですが、夏と言えば庭とかその辺にワイルドベリーとかミントとか生えてますやん、それ摘んで煮込んだら出来上がるんですよ。

えっ?庭にそんなベリーやミントは無い?奴らの野生の力は恐ろしいので、結構浸蝕してくるから。ミントなんて悪戯で家の庭に種をポイッってしたら、翌年辺りからわんさか生えてきます。それを私は【ミント爆弾】と呼んでいる。勿論バレたらめっちゃ叱られますよ、子供の頃に近所の公園に爆弾撒いたら翌年から凄い事になったなぁ~。爆発までは一年位かかるので・・・バレやしねぇぜ!ってよい子は真似しちゃいけませんよ!!公園整備の方が大変ご苦労なさっておりました。ごめんね、おっちゃんたち・・・。話が横道にそれた、ごめんなさい。

そんな感じで夏のお菓子はベリー系が多いイギリスです。

私は個人的にトライフルが好きでよく作ります。こちらも製作時間は10分位なのですが、半日お昼寝して頂きます。材料は似た様なもん。ベリーを煮込まずジェノワーズにブランデー何かをちょっと染み込ませて、上からカスタードクリームと有れば生クリームをかけ、その上に適当にベリーやらをトッピング。個人的にはブランデーとカスタードクリームがジェノワーズに馴染んでトロトロになる頃が好き。どちらも態々何かを買いに行って作るのではなく、余ったパンや余ったジェノワーズに季節の果物を加えて作る昔からある家庭のお菓子です

イートンメスというイートン校伝統のデザートなども夏の風物詩かな。ベリーにブランデーをかけて、メレンゲ、ホイップクリーム、ヨーグルトをベリーにかけてぐちゃぐちゃ混ぜてミントを沿えたら出来上がり。見た目はグチャっとしてますが美味しいですよ。

 後は言わずもがな、胡瓜のサンドウィッチとかがイギリス定番の夏のおやつですよね。

 胡瓜は19世紀頃にイギリスに入って来た野菜で、温室栽培をしなければならない為、当時のイギリスではとても高価な野菜の一つだったと言われております。そんな胡瓜をサンドウィッチにするなんて、まぁ贅沢!って事ですね。

 夏のおやつにピムス!最高にイギリスの夏って感じですよね。

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