第33話《イギリスとヲタク》


 今や世界中にヲタクが居ます。フランスでは「人生で何か一つ、ヲタクと言える物を作りなさい」と小学校で教えられる程に、ヲタクという物は世界規模のポジティブワードとなっております。ネガティブワードっぽいのは発祥国の日本位じゃないかしら?

 イギリスにもヲタクはいっぱい。よくギークと呼ばれていますが、彼等は立派なヲタクでした。可愛い女の子が好きな人もいれば、物語の内容が好きな人もいる。その辺りも日本と全く同じです。

 しかしながら、どんなに好きでもずっと不思議に思っている事がある。と話題に上ったお話です。

※「なぜ日本のアニメには両親が出てこない事が多いのか、高校生だけの家庭は変」

※「両親が亡くなってる設定多すぎる。そんなに日本は親が居ない子供が多いのか?」

※「ベントウ美味しそう」

※「日本の学校は髪色が僕たちより自由だね」

※「最近タイトル無駄に長いよね(日本語OKな人)」

※「こんなハーレム羨ましい」

※「選ばれし者と異世界転生ばっかりじゃね?そろそろ飽きた(日本語堪能な人)」

 全て、ごもっともな意見でございます。特に両親と設定な!本当にそればっかりだ!なんでこんなに同じ設定で似たりよったりのテーマと内容なのか!ってのは私も思っておりました。本当に、なんでなんだろうな?私も解らないよ。

 答えの出ぬメビウスロードに巻き込まれた感じでした(笑)

「うちの国ではさ、ドラえもん放送してないんだよね。ドラえもん知ってるけど」その言葉にアジアン一同凍りついた事は言うまでも無い。

「今はやってるかもしれないけどさ、私が子供の頃にはやってなかったよ。大人になってから知った。ついでに、セーラームーンのはるかとみちるは従妹設定」

「あっ、うちの国は、はるかは男性設定」

マジっすか・・・。

ドラえもんは、のび太がいつもドラえもんに泣きついて便利道具で助けて貰ったり、便利道具でズルをする内容が、何でも他人に頼り自分で解決しない為教育的に良くないのと、ジャイアンの暴力やイジメと言う名の暴行が完全に犯罪行為に当たるとの事で、当時NGだったそうな。現在は誰も知らない、今も知らないです。

そうか・・・そう考えると、ドラえもん・・・凄いな。

 セーラームーンのこの二人に関しては、他の国でも色々とあったらしく・・・当時衝撃を受けたとか、親から見ては駄目だと言われた等々。従妹設定にも驚いたけど、日本で普通に放送されていた内容がNGだった事が驚き。同性愛は当時タブーだったらしく、日本ではそれよりも前に原作が描かれアニメが作られていたのだから、日本と言う国はそういった意味ではとても寛容なのかもしれない。

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