第21話《イギリスでパブに入り浸る》


 イギリスって国(ロンドンって街)は、角の数だけパブがある。と言われるほどにパブが多い。イギリスに行った事がある方なら解ると思いますが、本当に多い。日本のコンビニよりも乱立していると言っても過言ではない。

 それでもやはりみんな自分のパブを持っていて、お気に入りのお店に行く。仕事帰りに同僚と行く店は此処。家に帰ってから家族と行く店は此処。実家に帰って親と行く店は此処。そんな感じでお気に入り?贔屓?があるのです。

 私にもありました。学校近くのパブで老若男女幅広い年齢層が集うお店でした。しかし、日本人にありがちなちょっとした事がありまして・・・主に此処しか行けない状態に最終的にはなってしまったのです。他に行くときはとても気を遣う事となる(笑)

私「ロンドンプラウド、ハーフパイント(友達のを買ってた)とレモネードちょーだい」

店「ロンドンプラウド?!!ホントに?マジで言ってる?」

私「そう、ロンドンプラウド」

 この時点で、あれ?聞いてた銘柄違った?そんな銘柄無いの??ん???(私はアルコールアレルギーがある為、飲酒は出来ないのでお酒の名前が解らない)

店「身分証明書出して、パスポート出して!」

私「?????????????コピーでも良い?」

 何があったんだ?どうした?何事???とビクビクしちゃう私。

店「・・・・!!!!!!!!!!!OMG!!!!!!!!!!」

 パスポートコピーを見て店員のお兄ちゃんが雄叫びを上げる。もうこの時点で何が起こったのか何となく理解致しました。

そう、日本人にありがちが【若く見られる】って奴です(笑)

どうやら私・・・当時しっかりと二十歳を超えていたにもかかわらず、背が低いのも相まってか十代半ばにしか見えなかったそうな・・・兄ちゃんが「俺より年上かよ!!」と雄叫びを上げてくれ、他の店員さんにも私が大人である事が知れ渡った為、もう二度とパスポートチェックはありませんでした。(ほかの店ではお昼間にジュース注文したりは全く無し、アルコール注文だけは何処でもチェックありました)

イギリスって確か、十六歳以上だと親と来ていたらビールやシードルはOKだったり、十八歳からは飲酒も合法。それでも見た目二十五歳以下に見えた場合は年齢確認の出来る写真つきIDが必要だそうです。見た目二十五歳か・・・それなら納得するけれど、兄ちゃん「うちの妹(十六歳)より下にしか見えん!」と言い切ってくれたのは喜んでいいのか悪いのか・・・。複雑でしかない。

そんな事もあったけど、お酒さえ頼まなければ夜もパブでも問題無く入り浸っておりました。ダラダラと友人と喋って、ピザ釜で焼いた美味しいピザを食べ、11時の閉店を知らせるアテンドで徒歩10分の家路を急ぐ。

それが正しいイギリスの過ごし方。

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