【本作】ザ・オール～神と悪魔～

第49話「犯人は…」

サタン「俺の仲間、バンと上村を殺した奴は誰だ？」

エイジ「お前だ、サタン・オルガーナ」

サタン「ッ！！！」

ヒューマ「サタンが？？？」

エイジ「お前も気づいてるんだろ？」

サタン「…ククク、さすがは情報屋だ。当たってるよ、俺の闇があの二人を葬ったんだろう。だが、俺が聞きたいのはそう言うことじゃない！あの二人を殺害したのは誰だと聞いてるんだ」

エイジ「…」

ヒューマ「ビックリしたぁ～、本当にサタンが殺ったと…」

エイジ「そこにいるじゃねぇか」

サタン「？」

エイジ「そいつだよ」

エイジが指をさしてる先はヒューマであった

ヒューマ「へ？」

エイジ「そいつがあの二人を殺した張本人だ！ペテン師ヒューマ・アールノイズ」

ヒューマ「ま、待って待って！俺はそんなことしてないしあの二人より弱いの！俺は最弱で戦闘向きじゃないんだからできるわけないでしょ～」

エイジ「弱いやつでも工夫すれば強いやつを殺すことなどできる。人間は脆いんだからな」

ヒューマ「だとしても！俺があの二人を殺す理由ないでしょ？！」

エイジ「理由ならある、お前はジェノサイドのメンバー。アーロット・カルメ・レッサリーナの手下だろ？サタンに近づいたのは悪魔の血筋を調べるため。そして調べて分かったんだろ？サタンの中にある悪魔の力、ここでは闇と言おうか。その闇の力が増幅するのは周りの大事な友を失うこと、だからお前はあの二人を殺した！研究のためにな」

ヒューマ「…チ、めんどくせぇ」

サタン「…」

ヒューマ「100点だよ情報屋！すごいね君。悪魔の血筋なんてもう調べつくして用済みってアーロットさんは言ってたけど、念には念を。俺の独断が仇となっちまったか…」

ドーーーーーーーーーーーーン！

殴り飛ばされるヒューマ

サタン「失せろクズ野郎！」

エイジ「俺の仕事は終わった、手渡しでもいいし振り込みでもいいぞ」

サタン「…」

エイジ「聞いてねぇ…怒りで前が見えてねぇのか」

煙が晴れる

ヒューマ「いててて…何するんだよサタン～！俺たち仲間だろ？」

サタン「仲間じゃねぇ！ぶち殺してやるから来いよ！」

ヒューマ「ん～本当めんどいなぁ…やってくれるよ情報屋！」

エイジ「おい！…」

サタン「分かってる！後日振り込む！情報屋エイジ、礼を言うぞ」

エイジ「分かってるならいい」

去るエイジ

ヒューマ「こんなところで戦うの？一般市民巻き添えだよ？」

サタン「ヒューマ、お前は自分のことを話したがらなかったな？身分も能力も…俺に伝えた能力は『ペテン師(ピュリマ)』。相手のウソを見抜くことができるだったな？」

ヒューマ「それが？」

サタン「能力の効果は嘘だろ？正しくは嘘を相手につき続ける！」

ヒューマ「あら、バレてるのねｗてことはここは俺の噓で作った空間てことも理解済みだ！」

サタン「お前は俺の手で殺す！逃げるんじゃねぇぞペテン師！」

ヒューマ「そんな挑発には乗らないよ？ペテン師はね」

向かうサタン

ヒューマ「アハハ、『闇を司る者(ダークネス)』の力見せてよ！」

サタン「暗拳！」

かわすヒューマ

サタン「ふ！」

ザシュ

闇槍で貫く

ヒューマ「ぐふ！！」

サタン「堕ちろ！」

ズン！

地面の真下、さらに下へとヒューマを送り込む

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！

マグマに到達！

サタン「…」

ヒューマ「いやぁ容赦ないねぇｗ」

サタン「死ね！」

グチャ！

闇で包み込み潰す

サタン「…」

ヒューマ「それでも元友達ぃ～？」

ザシュン！

胴体を真っ二つにする

ヒューマ「ここは俺の嘘の世界！何をしても無駄！」

ザシュザシュザシュ！

切り刻む

ヒューマ「無駄だって～」

ドス！

貫く

ヒューマ「サタンてそんなバカだったっけ？」

ドドドドドドドス！

貫く！

ヒューマ「無駄なことが好きなんだぁ～」

サタン「く！」

ザシュン！

真っ二つにする

サタン「…茶番はやめろ」

ヒューマ「茶番？俺は本気だよ？」

サタン「ふざけ…」

ヒューマ「はい、おしまい」

サタン「ッ！」

ヒューマ「『嘘の世界(ザ・ライ)』」

ザシュ！

見えない斬撃を受けたサタン

サタン「ぐ！！」

ヒューマ「その斬撃は俺が受けたダメージをそのまま全部乗せた斬撃！俺をマグマに落としたり真っ二つにしたり穴開けて殺したり…ダメージはとてつもないものになってるでしょ？」

サタン「…」(クソ！！…)

倒れ気絶するサタン

ヒューマ「最初からこうすれば良かったかなぁ？んまぁいいかｗ」

…

～？？？～

サタン「…何の用だ？」

闇「あいつに勝ちたいか？」

サタン「あ？」

闇「二度は言わんぞ」

サタン「手段があるのか？」

闇「ある！俺と一つになることだ」

サタン「一つに？」

闇「十分器はできた！長居するとお前の体は朽ち果てる！」

サタン「何の話をしてる？」

闇「お前の能力と身体能力は50％が全力だ！じゃぁ残りの50％はどこか？という話だが…」

サタン「お前だろ？」

闇「話が早いな、その通り。俺はお前でありお前は俺だ」

サタン「早くよこせ！あいつを殺せる力を！」

闇「ククク、そう焦るな。最後の会話だ、もう少し付き合え」

サタン「…」

闇「ザ・オール世界バトル「ラグナロク」が終了したと同時に『宣戦布告(スレイブディラー)』が発動しただろ？近いうち悪魔の長サターンがお前を迎えに来る！クク、どうやら神側もこちらと同じことを考えているかもしれん。同時に神と悪魔の『宣戦布告(スレイブディラー)』が発動するなどなかなかないぞ」

サタン「下らない話に付き合う暇はない！結果を話せ！」

闇「全く…急く男よお前は。俺とお前が一つになるときお前は100％の力を手に入れる！だがもっと強くなるためにはこの『宣戦布告(スレイブディラー)』を否定するな！受け入れろ！」

サタン「受け入れる？神と悪魔からの宣戦布告をか？」

闇「宣戦布告といっても所詮は言葉の道理よ。この『宣戦布告(スレイブディラー)』は宣戦布告ではない！」

サタン「どう言う事だ？」

闇「急くな！時期にわかる…」

サタン「俺はお前のそういうところが嫌いだ！隠してんじゃねぇよ！全部話せ！」

闇「クク、いつの世も焦る姿というのは醜いなぁ…余興は終わりだ。俺を取り込め」

サタン「おい、話はまだ…」

闇「早くせぬと奴が消えるぞ？」

サタン「く！」

闇に触れ取り込む

闇「クク、この空間は現実の時間が停止している。奴が消えることなどないということだ」

サタン「黙れ、クソ野郎！」

～サタンの心理世界終了～

ヒューマ「ん？」(なんだこの感じ…)

サタン「…」