第28話「犠牲者」

カムロ「…」


姫「お生憎様、僕は死なないよ!まだやりたいこといっぱいあるし」


オメガを見る姫


姫(待ってて、僕が必ず助ける!そしてみんなで生きよう!)


ノヴァ「ぐぁ!!!」


ドーーーーーーーーーーーーーーン!


サモン「ノヴァ!!」


バキバキ


骨が何本も折られる


サモン「あぁああああああああ!!!」


シャムキ「ケヒヒ、いい悲鳴だ~、お前の肉は何味だぁ~?」


煙が晴れる


ノヴァ「大炎弾!砲閃黒!!」


かわす大罪者たち


ノヴァ「ハァ…ハァ…」


サモン「ノ、ヴァ…」


ノヴァ「立てるか?」


サモン「あぁ…ハァ…」


ノヴァ(大会でも死闘を乗り越えてきたが大会にはルールがあった。でも今はない!これが…命を懸けた戦い!)


サモン「なぁノヴァ、あれやってみねぇか?」


ノヴァ「…な!まさか!アルティメットファイアか?!」


サモン「あぁ」


ノヴァ「あれはまだ全然未完成だろ!第一、俺が足引っ張って…」


サモン「今しかねぇ気がするんだ」


ノヴァ「…分かった」


地に手を当てるノヴァ


ネイチェル「あら?何をする気かしら?」


グリード「知らん、だが何をしても俺に勝てる道はない」


ノヴァ「ちゃんと送り込んだぜ」


サモン「悪いな、ワガママ言っちまって」


ノヴァ「なんでも言えよ、仲間なんだから」


サモン「あぁ」


ボォオオオオ!


大罪者たちの真下から炎が放たれる


ボルダブ「あつ!…くない?なんでだぁあああああああああ!!!」


ネイチェル「ちょっとうるさいわよボルダブ!!」


ジンディ「炎なのに熱くない?それどころか冷たい?何この炎、なんか許せないわ」


炎が無くなる


大罪者「?!」


そして周りは獄炎に包まれていた


シャムキ「これ熱いぞぉ~!」


真上にサモンとノヴァ


二人「アルティメットファイアァア!!!」


放つ!


ボォオオオオオオオオオオ!!!


ノヴァ「知ってるか?暗闇の炎は冷たいんだぜ?」


サモン「ノヴァの炎で体温の感覚を殺し、その隙に俺の炎熱地獄で相手を閉じ込め、最後に俺たちの最大火力でぶっぱなす!」


ノヴァ「今までで一番良かったんじゃねぇか?」


サモン「あぁ!だがまだ未完成だな、タイミングが合えばもっと大技に…」


炎が一瞬で消える


グリード「この程度か?」


全員ほぼ無傷


二人「な!!!!!」


ノヴァ「嘘、だろ?!!」


サモン「…く!!」


膝をつくサモン


ノヴァ(サモン!立ってるのでやっとだったのか?!そりゃそうか、骨を何本も折られてんだ…俺に合わせようとして無理してたのか!)


サモン(クソ、俺が足引っ張ったせいじゃねぇか!)


シャムキ「俺~、あそこで今にも死にそうな顔してるやつ食いてぇ~」


ジンディ「私はあの子ね、冷たい炎出すなんて許せないわ」


ネイチェル「私はどっちもいらなぁい!イケメンが欲しいわぁ~!」


ノヴァ「こいつらにとっちゃ…遊びなのかよ」


サモン「ハァ…ハァ…」


グリード「雑魚に興味はない、好きにやれ」


向かうシャムキ


シャムキ「ケヒヒ、俺の予想はチーズだぁ!!」


ノヴァ「真黒!…」


ボルダブ「ふんんん!!!」


殴り、地に叩きつけられるノヴァ


ノヴァ「ぐぁあああああ!!!」


サモン「ノヴァ!!く!フレイム…」


ザシュン


シャムキ「ケケ」


サモン「…」


ノヴァ「あぁ!!!!!!!!!!」


胸を貫通され心臓を取られるサモン


サモン「…がふ」


ノヴァ「サモォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」


オメガ「ッ!!!!!!」


姫「あ!!!!!!」


ルミカ「…え?」


サモンの心臓を食べているシャムキ


シャムキ「ん~、違う!チーズじゃなかったぁ~」


ネイチェル「もぉ~下品な子!心臓なんて美味しくないでしょうに!」


シャムキ「美味しいぞぉ~」


姫「サモン君!」


カムロ「よそ見か?」


姫「く!!」


後ろに引く姫


カムロ「ここだ」←背後


姫「く!!」


姫のパンチが交わされる


姫「な!!」


カムロ「なるほど、こちらの動きを鈍らせる能力、スロー能力か…あるいは、寸止めに近い能力だな?」


姫「ッ!!!!!」


カムロ「フ、分かりやすいやつだ。寸止めで大きく反応したな?お前の能力は寸止め!種を知れば簡単だ、攻撃を当てる前に腕を引いて攻撃する、攻撃が当たる前に体を当てて回避する、単純な仕組みだ」


姫「…」


カムロ「ふ!」


ザシュ


胴体を上半身と下半身に真っ二つにされた姫


カムロ「やれ」


スザック「ヒャッハァ!!」


グジュ


腸を無理やりだしそれを食べる


ワナイダー「うしゃあああああ!!!」


腕と足を切り落とし


ザシュ


両目をつぶし


ルミカ「姫ちゃん!!!!!!!!!!!!」


そして…


ザシュン


首を切り落とされる


オメガ「やめろぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」


ザシュ


最後に棒を頭にぶっさす


カムロ「終わりだ」


ワナイダー「へへ、生首の串刺しいっちょ上がり!」


スザック「腸うめぇ…」


オメガ「あぁ!!…あ!!!…あぁあああ!!!!!!!!!」


サモン、姫死す


ブラフマー「さぁ、あと何人死ぬんだろうな?」


ルミカ「く!!」


姫に触れる


ルミカ「…なんで」


走り出しサモンに触れる


ルミカ「…なんで?なんで治らないの?」


ブラフマー「治るわきゃねぇだろうが、死人を生き返らす能力じゃねぇんだぞ?俺は言ったぜ?従わなければ後悔するだけだとな」


ルミカ「私のせいで…」


ブラフマー「あぁそうだお前のせいだ、お前のせいで仲間は死んだ!お前のせいで周りが不幸になった!見ろ、お前のリーダーの顔を」


ルミカ「ッ!!!!!!」


オメガ「あ!!あぁ!!!!あ!…」


オメガの姿が化物になろうとしている

人としての見た目はもうほとんどない


ルミカ「何あれ?!!!」


ブラフマー「知るか、それよりどうすんだ?まだ歯向かうか?」


ノヴァ「うる、せぇ!…俺が…ぶっ倒してやるよ」


ブラフマー「あ?誰だお前?」


ルミカ「…従います、あなたの元へ行きます」


ノヴァ「ルミカ!何を言って…」


ド!


ネイチェル「ちょっと黙ってなさい」


倒れ気絶するノヴァ


ブラフマー「ククク、おせぇんだよ判断が。もう少し早けりゃこんな事にはならなかったのにな」


ルミカ「いいから早く連れて行って」


ブラフマー「そうだな、とは言え俺も少しストレスがたまっちまった、これで許してやる。ボルダブ!!」


剣を投げるボルダブ

それを取るブラフマー


ブラフマー「こいつは憤怒の剣、刺されたものは強制的に怒りを発現させ暴走する」


ザシュ


剣を投げオメガの腹に刺さる

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