第3話「第2予選チームバトル」

司会者「第2予選第1回戦はチームOYN VSチーム水雷岩!」


オメガ「やべぇ、オーラあんなに使うんじゃなかった」


サモン「マジか…ノヴァのせいだ」


ノヴァ「俺は悪くない!wて言うか昨日修行してたら死んでたぞ!」


姫「だね、だから師匠さんは修行禁止したんだよ」


オメガ「姫、知ってたのか?」


姫「まぁね」


オメガ「頭いい!」


サモン「いや違うでしょw」


姫「へへ、褒められた!」


ヤマ「まさかこんなに早く戦えるとは思ってなかったよオメガ」


オメガ「ヤマ?…ッ!シグマ!!」


シグマ「よぉ」


シグマ

オメガの中学時代の2番目の親友

オメガ、ヤマ、シグマはよく3人で遊んでいた


オメガ「久しぶりじゃん!元気してた…」


シグマ「やめろ!馴れ合いしに来たんじゃねぇんだよ。俺たちは敵同士だ」


サモン「なんだあいつ、オメガの言ってた親友だろ?態度おかしいだろ」


オメガ「いいんだサモン、あいつは不器用だからな」


ヤマ「…」


ダン「うちのシグマがすまないね」


オメガ「誰だこのハゲ?」


ヤマ「ちょ、オメガw」


ダン「俺はダン、このチームのリーダーだ」


オメガ「ヤマじゃねぇのか」


司会者「両チーム準備はいいですか?」


オメガ「やっべ、なんも決めてなかったな」


ヤマ「オメガ、やろうよ!」


オメガ「ヤマ…おう!」


ヤマ「リーダー、僕が出るよ」


ダン「あぁ」


司会者「決まったようですね、それでは第2予選1回戦、開始です!!」


オメガ「行くぜ!」


向かうオメガ


ヤマ「見せてよ、君の実力!」


刀を抜くヤマ


オメガ「剣!!」


ヤマ「一閃!」


ザシュ


オメガ「ぐ!ならこれだ、オーラ刀剣!」


オーラで刀を作るオメガ

主人公の能力は『オーラを司る者(アルティメトラ)』

オーラとは

人の生命エネルギー、いわば気と呼ばれるもの

このオーラを使って人は能力を繰り出す

そして生命エネルギーであるオーラがゼロになった人間は死ぬ

『オーラを司る者(アルティメトラ)』はオーラを具現化して武器を作成したり相手からオーラを吸収したりする力


オメガ「ふ!」


ギィン

ぶつかり合う二人


ヤマ「出た!能力!!」


オメガ「へへ、ヤマの能力は水だったか?」


ヤマ「そ、『水の剣士(ザ・ウォーター)』。それが僕の能力さ!」


弾く


オメガ「く!」


ヤマ「一閃!」


オーラの盾で防ぐ


オメガ「何度も受けるかよ!」


かわすヤマ


オメガ「ヤマ、意外とやるな」


ヤマ「君もね」


シグマ「何ちまちま遊んでやがんだ!その程度ならすぐ倒せるだろ!」


ノヴァ「あの野郎…」


ヤマ「いいじゃないかシグマ君、久々に彼とぶつかり合って会話してるんだ。僕も嬉しいんだよ」


オメガ「…」


シグマ「時間かかるようなら交代しろよ」


ヤマ「オッケー」


向かうヤマ


オメガ「来るか」


ヤマ「濁流!」


大きな濁流がオメガを襲う


オメガ「ぐ!!」


ヤマ「アクアエッジ!」


ザシュ


オメガ「が!」


ヤマ「水の中では人は自由に動けない。ましてこの濁った水流は長時間居続けると重りとなって速度も殺す!」


オメガ「ぐ!」(息が…)


ヤマ「まぁ長時間なんてかけないけどね。この一撃で終わらすよ!」


ノヴァ「容赦なしかよ!あいつ本当にオメガの親友だった奴かよ!」


シグマ「馬鹿が、親友だからこそ本気でぶつかるんだろうが。そんなこともわからねぇんじゃお前らもたかが知れてるな」


ノヴァ「なんだと!…」


サモン「やめろノヴァ、言わしておけ。オメガは負けない!」


ヤマ「水流・居合一閃!」


ザシュン!


オメガ「がぁ!!!」


一刀両断!


ヤマ「本当はもう少し戦っていたかったよ…」


オメガ「…」


ヤマ「また機会があればゆっくりやろう」


オメガ「へへ、今しかねぇだろうが」


ヤマ「な!!!」


オメガ「ハァ…ハァ…」


ヤマ「僕の得意技を受けてなぜ!!…」


オメガ「簡単だ!能力にはオーラが付き物だ、濁流に使われたオーラを盾に変えたんだよ」


ヤマ「『オーラを司る者(アルティメトラ)』!チートでしょ…」


オメガ「とはいえ、無傷とはいかなかったが…」


膝をつくオメガ


オメガ「ぐ!へへ、ヤマ強いなお前」


ヤマ「オメガ、君も強くなったね」


オメガ「…」


ヤマ「…」


膝をつくヤマ


全員「ッ?!!!」


ヤマ「く!ふふ、盾を作っただけでもすごいのに、さらに斬撃を放ってたなんてね」


オメガ「修行の成果だ」


ヤマ「…フ」


オメガ「へ、次で決着と行こうぜ」


ヤマ「そうしよう、ここまで粘るとは思ってなかった。おかげでオーラがほとんどないよ」


オメガ「それでも来るんだろ?」


ヤマ「もちのろん!」


向かうヤマ


オメガ「それでこそ親友!」


向かうオメガ


ヤマ「居合一閃!!」


オメガ「はぁあああああ!!」


ザシュン


パリィン


オーラ刀剣が砕ける


オメガ「…本当に強くなったな、中学のころとは大違いだ」


ヤマ「君もね、戦ってみたいって思ってた、ずっと。でも親友だから真剣勝負はしたくなかった、傷つけたくなかったからね。でもよかったよ、今日戦えて」


オメガ「…」


ヤマ「僕の負けだ」


刀をしまうヤマ


オメガ「…」


ヤマ「シグマ君、交代だ」


オメガ「な!」


走り出すヤマ


サモン「オメガ、こっちも交代だ!」


オメガ「え、交代ってハイタッチだよな?」


サモン「早く!」


司会者「チーム水雷岩選手交代!!」


シグマ「交代なんかさせねぇよ!」


蹴り飛ばされるオメガ


オメガ「ぐぁ!!」


シグマ「ヤマ、相変わらず甘いな。実力があるのにもったいないやつだ」


オメガ「く、シグマ!」


シグマ「俺はあいつのように甘くないぞ?すぐに片付ける!」


向かうシグマ


オメガ「天拳!」


シグマ「ショック!」


バチバチ


オメガ「ぐぁ!!」


ノヴァ「雷?!」


オメガ「く!」(シグマ、こいつだけは能力を知らねぇ…雷だったのか!)


シグマ「ふ!!」


ドドドドドドドドドドドドドドド


何度も打撃を受けるオメガ


オメガ「ぐぅ!!!」


シグマ「はぁ!!」


ド!


殴り飛ばされる


オメガ「く、ハァ…ハァ…」


シグマ「しぶといな、それがいつまでもつかな?」


向かうシグマ


オメガ「く!」


姫「オメガ君!交代して!!」


オメガ「ッ!!」


サモン「姫ちゃん?!」


姫「僕がやる!」


オメガ「わかった!」


シグマ「させるか!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!


オメガ「ぐぁあああああ!!」


ノヴァ「あいつ速すぎる!!」


シグマ「…」


ダン「フ、雷攻のシグマ。あいつがうちのメンバーでよかったよ」


オメガ(くそ…)


気絶寸前のオメガ


シグマ「終わりだ!」


ド!


オメガ「…」


サモン「あ!!」


姫「…」


シグマ「俺たちの勝ちだな」


姫「えい!」


シグマ「な?!」


倒れてるオメガに手を伸ばし無理やり交代する姫


姫「よし、交代」


司会者「チームOYN選手交代!!」


シグマ「あんなのありかよ!!」


姫「タッチすれば交代ってルールでしょ?僕はそれに従っただけさ」


シグマ「なんなんだこの男」


姫「僕は女!!」


シグマ「それはスマンw」


姫「それより君、覚悟できてるよね?僕の王子様をこんなにしたんだ、君に10倍で返すからね」

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