【本作】ザ・オール~神と悪魔~

@oyntheomega

第1話「ザ・オール世界バトル「ラグナロク」」

オメガ「うぉおおおおおおおお!!!」


人々が抵抗する

しかし誰も止められない

触れた人はみんな死んでいく

最悪の殺戮ガス


もう何人も死んだ

いや、この世界で生きている人間はただ一人


オメガ「くそ!何もできねぇじゃねぇか…能力も無意味、仲間も失った…」


彼が人類最後の生き残り

だが、殺戮ガスは彼を覆って迫っている

アースを一周したのだ

逃げ道はない


オメガ「…俺が、絶対俺が何とかするって言って…結局、何にもできねぇじゃねぇか…」


絶望し無力な自分を悔むしかない

そして彼が最後に口にした言葉は


オメガ「くそぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


苦し紛れの咆哮だった

ガスに駆逐され死ぬ男


その日、人類は滅亡した









ザ・オール~神と悪魔~








物語は10年前から始まった


?「来た来た来た来た!!」


一人の青年が走り回っている


?「来たぞぉおおおおおおおおおお!!!」


?1「うるさい馬鹿弟子!!」


?「師匠!」


走り回っていた青年はこの物語の主人公

ロイヤル・オメガ・レジェンド

年齢は18歳で性格は天然


?1「言いたいことはわかる。ラグナロクだろ?」


そして彼は主人公の師匠

杉村 闘魔

世界政府「警軍」の2番隊隊長であり三帝士の一人

異名は最剣の闘魔


オメガ「そうそう!しかも今年は「神秘の光」がある!!」


闘魔「知ってる。管理してるのは警軍だからな」


彼がなぜ騒いでいるかと言うと

1年に一度開催される大会

ザ・オール世界バトル「ラグナロク」

1ヶ月後に大会が開催されるからだ

否、それだけではないだろう

今年は「神秘の光」がある

神秘の光とは100年に一度光るか光らないかと言われている宝玉

玉に触れ光る時間は1分間

その1分間の間ならどんな願い事も叶うという代物


オメガ「師匠!今年は出るぞラグナロク!」


闘魔「修行サボらなければ別にいいぞ」


オメガ「やだなぁ師匠!サボってるんじゃなくて楽しく修行してるんだよ」


闘魔「ゲームするのが修行か?」


オメガ「考える力、鍛える!」


闘魔「サッカーすることが修行か?」


オメガ「足の筋トレ!」


闘魔「大食い選手権出まくることが修行か?」


オメガ「胃袋の修業?」


闘魔「馬鹿弟子ぃいいいいいいいい!!!」


オメガ「うぅ!!!」


闘魔「遊んでばっかじゃねぇか!お前が稽古つけろって頼んだんだろうが!」


オメガ「いやぁ~学生生活も終盤だから今楽しんでおかないと勿体ないなぁ~とw」


闘魔「本当に強くなりたいならあいつらを見習え」


サモン「ふ!」


かわすノヴァ


ノヴァ「黒炎!」


サモン「火炎!」


ぶつかり合う


オメガ「アニメとかでよく見るけど本当にあれで強くなるのか?」


闘魔「あれが修行だ。お前みたいにわけのわからんことや本番に強いんですなんて言ってるやつは強くなれんぞ」


オメガ「ふ~ん、じゃやるか」


闘魔「全く…」(とはいえあいつもあいつで陰で修業してるのは知ってるがな)


オメガ「サモン、ノヴァ!俺もやるぞ!」


サモン「いや、ちょっと休憩する」


彼はサモン・ブラックシュガー

能力 火炎


ノヴァ「疲れたからな」


彼はノヴァ

能力 黒炎


オメガ「えぇ~!」


サモン「2時間ぶっ通しでやってたからな、休ませてくれ」


ノヴァ「それより他のメンバーは?」


オメガ「ルミカと姫はいつも通り買い物、クレイジーとザンとルンさんと会長とマニョンは知らん」


オメガ、サモン、ノヴァ、クレイジー、ザン、ルンビーニー、ブウ会長、マニョン、ルミカ、姫

この10人は大の親友でチーム『OYN(オメガとゆかいな仲間たち)』のメンバー

チーム名がダサいことは気にしないでくれw


サモン「あいつらはいつも通りゲームだろw」


ノヴァ「俺もやる」


颯爽とノヴァがトレーニングルームから消える


オメガ「あいつメンバーの中で一番ゲーム好きだからなぁw」


サモン「てかうちのメンバーいっつもゲームしてるしw」


姫「ゲームって面白いよね!」


ルミカ「うんうん、私も好き」


姫百合 姫花

僕っ娘


美神 ルミカ

主人公と同じ天然


オメガ「ルミカ、姫、帰ってたのか!」


姫「今ね。それより僕もゲームやる!」


オメガ「わりぃ、俺今から修行するんだ」


姫「修行というか遊びでしょ?」


オメガ「いや、今日は真面目な方」


スマホの画面を見せるオメガ


ルミカ「ザ・オール世界バトル「ラグナロク」?大会に出るの?」


オメガ「あぁ、神秘の光あるから出場者は何倍何十倍もいるし、そろそろ俺の力も知っておきたいしな!」


闘魔「馬鹿弟子、大会に出るには登録が必要だぞ?」


オメガ「登録?」


闘魔「チーム登録だ。警軍に行ってして来い」


オメガ「師匠隊長だろ?俺らのチーム登録頼んだ!」


闘魔「よし、お前のチームは絶対出場させん!」


オメガ「行ってきまぁす!!」


颯爽と出ていく


ルミカ「わぁ、元気だね!」


姫「え?w」


場変


?「…」


彼はジルディオ・ビルウィリア


?1「ジル、帰らないのか?」


彼はデウス・サーベス


ジルディオ「帰らねぇ、あいつらの元にいても強くなれねぇからな」


デウス「闘魔さんがいてもか?」


ジルディオ「あの人は俺達には修行つけてくれねぇだろ…十分強いから」


デウス「そうだな。…もう一つ、ラグナロクはどうする?オメガたちの力にならないのか?」


ジルディオ「ならねぇ。俺たちがいたら闘魔さんが修行つけてる意味がねぇ」


デウス「確かにな」


この二人も実はOYNのメンバーである


ジルディオ「デウス、いつからそんなに馬鹿になった?そんなこと聞くまでもねぇだろ」


デウス「侵害だな。俺は心配してるのさ、今のあいつらが出て自身の実力の絶望をしないか」


ジルディオ「まぁあいつらは弱すぎるからな」


デウス「まだ子供なんだ。大人の力を貸してやってもいいと思うが?」


ジルディオ「ならお前一人で帰れ、俺は帰らん」


デウス「フ、ツンデレめ」


場変


オメガ「ついた!ここだ!」


警兵「ん?大会参加希望の子かな?」


オメガ「そうです!師匠がケチなので来ました!チームOYNのリーダーです!」


警兵「オッケー、じゃ案内するね」


オメガ「…結局中まで行くのかよ」


?「あ!オメガ!!」


オメガ「ん?」


?「ヤッホー久しぶり!」


オメガ「…ヤマ?」


ヤマ「正解!」


彼はヤマ

オメガの中学時代の一番の親友

とはいえ高校が別々になってから一度も遊んでないし連絡も取ってない

人って怖いねw


オメガ「ヤマ!!何だ久しぶりじゃん!!何でここに?」


ヤマ「ラグナロクに出るからさ!」


オメガ「ヤマも?!」


ヤマ「ってことは、やっぱりオメガも出るんだ!僕ね、君と戦ってみたかったんだ、君ならこの大会に現れると思ってた。やろうよ、勝負!」


オメガ「あぁ、俺が勝つ!」


ヤマ「うん、楽しみに待ってる。じゃね!」


走り去るヤマ


オメガ「あいつがいるなんて…よし、気合入ったぜ!さっさと登録済ませて修行だ!」


そして…







闘魔「修行禁止だ!」


オメガ「えぇぇえええええ!!!!!」

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