フレニィカ

この次元世界せかいの[勇者]


初登場の際には頭部にフルフェイス・ヘルメット“タイプ”の『兜』を着用し、また全身も鎧で固めた出で立ちで現れる、しかし“彼女”にはヒューマン達に知られてはならない秘密があった


金色こんじきの頭髪にみどり色の瞳、『エルフ』特有の長耳をしている、容姿としては美人ではあるが彼女自身が無自覚だったりする、また長命種のエルフなのではあるがそれは外見のみで身体的にはヒューマンそのもの…なわけでの18歳


何故彼女はその顔全体を覆うようなフルフェイス・ヘルメット“タイプ”の『兜』を着用しなければならなかったのか…それは彼女自身が純粋なヒューマンではなく、その身体に流れる血の半分は『魔族』である『ハーフ・エルフ』だったからである

そんな彼女も過去には[英雄]ベレロフォンに救済すくわれた事があり、そうした経緯で“混血ハーフ”である自分を救済すくってくれた[英雄]に憧憬こがれを抱いていた

しかし彼女が(ヒューマンとしての)適齢期を迎えると、まるで追われるかのように故郷である『エルフの里』から出奔でて行くことになり、そこで視てしまったのが且つて自分が憧憬こがれた[英雄]の落ちぶれた姿だった…それを視させられてしまった彼女は泣き寝入りをし、そこで夢見に出てきた女神ヴァニティアヌスにこの次元世界せかいの[勇者]となるように促されてしまったのである

そうしてうけたまわったまでは良かったのだが、如何いかんせん彼女の外見は魔族のエルフそのものであり、また幼い頃の苦い経験もあったと言う事で急遽その長耳も顔全体も覆い隠せる兜を着用し始めたのである

しかしそうした苦肉の策もいつまでも通用するでもなく、やがて兜は破砕されてしまい魔族のエルフとしての容貌が白日の下に晒されたのである

こうして彼女の歴史も終幕を迎えるものかと思っていた処に[英雄]のベレロフォンが駆けつけ、以前彼が救済すくった事のあるヒューマンが、実はフレニィカだった事を公表しその場は一旦収まる事が出来たのである


自分達の次元世界せかいを創世した女神―――ヴァニティアヌスを従属したがえさせる主神が興味本位で彼女を攫ってさらなる能力スキルを授けさせるため、『美と愛と豊饒の女神の額冠ティアラ』を授けられて≪通力≫を得るようになる



主な技能スキルは以下の通り


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


≪俊敏≫―――“素早さ”の能力値ステータス上昇あげ技能スキル、主に相手に詰め寄ったり退く時に使用する


≪甲殻≫―――“防御力”の能力値ステータス上昇あげ技能スキル、退けなかったり回避出来なかった時に便利


≪鋼断≫―――“攻撃力”の能力値ステータス上昇あげ技能スキル、はっきり言ってこれが無ければお話しにならない


≪薬学≫―――“薬品ポーション”を作る為に必要な知識、この技能スキルによりどんな工程で“薬品ポーション”が作れるかが判る、最早冒険者にとっては必須の技能スキル


≪採取≫―――様々な物品アイテムの有用性が判別出来る、例えば『薬草』や『毒草』の判別や食材の『有毒性』『無毒性』も判別する事が出来る


≪皮剥ぎ≫―――野獣や魔獣の“牙”“角”“爪”“皮革”“食肉”等を得る時に 非常 に必要となる技能スキル、もしこの技能スキルが低ければそれは買い取り金額に大きく響く事に…当初フレニィカはこの技能スキル習熟度レベルが低かったせいもあり序盤では何かと苦労はしていた


≪索敵≫―――外敵との不意な遭遇エンカウントを防ぐために必要、この習熟度レベルが高ければ高い程広範囲を調べる事が出来る


≪癒し手≫―――簡易性の回復術、余程の重傷でなければ全快が見込める


≪通力≫―――≪通力≫とは自身の身体や武器防具に『魔力』を通わせる事で一定の能力上昇バフが見込める



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